俳優の田中圭が「2019年第43回エランドール賞」の新人賞を受賞し、7日、都内ホテルで行われた授賞式で喜びを語った。

田中圭

この賞は、日本映画テレビプロデューサー協会が1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマなどを表彰するもの。田中はあいさつの冒頭で「あざす!あざす!あざーす!!」と何度も一般客たちに声をかけた。

そして、「各局を代表するプロデューサーさんたちがこの会場にたくさんいるということで、一つだけ言ってきたいなと思います。『お仕事ください』とか、そういうことじゃありません」と前置きしながら、「ブレイクとかすごい言われるようになりまして、自分としては何も変わってないつもりでお仕事させてもらっていたんですけど、今年の頭に携帯にアクシデントありまして、みなさんの連絡先が全部なくなってしまったんですね。それでどうにかこうにか、今まで仲良かったプロデューサーの方々3名くらいとあらためて連絡が復活したときに、その3名から『売れたら変わったな』『売れたら態度変わるんだな』とすごく言われて、『あっ、おれもやっぱりそういう風に見られてたんだ!』と、すごくショックを受けました。なので皆さん、僕何も変わってませんので、今後とも上から僕にどんどん言っていただけると助かります」と訴えた。

このアピールに対する会場の反応に、「なんか若干スベったみたいになってますけど(笑)」と困惑しながら、「本当に(受賞が)すごくうれしいですし、これからも賞を励みに頑張っていきたいと思います」とあいさつを締めくくった。

そして、花束を渡すサプライズゲストの登場が予告されると、会場から『おっさんずラブ』のキャストの登場に「キャー!!」と期待の大歓声が飛んだが、このハードルの上がりきった状態で現れたのは、直前にプロデューサー奨励賞のお祝いゲストで登場したばかりの瑠東東一郎監督。

瑠東監督は「キャー!!はちょっと…」と最大限に恐縮しながら、「圭君の何よりすごいのは、田中圭自身を削り取って表現していくところ。それが、芝居なのか芝居じゃないのか分からないくらいのリアリティなんですけど、そこをやれるのが圭君の恐ろしいところだと思います」と力説し、「圭君好きなんで(スピーチ)あと1時間くらいいけますけど(笑)」と、田中への思いがあふれ出た。

そして、「こんな大好きな圭君を来月かな?また撮れることができます。『おっさんずラブ』の映画です。圭君、やってやりましょう、人の心をまたブルンブルン動かす“はるたん”よろしくお願いいたします!」と呼びかけていた。

「2019年第43回エランドール賞」受賞者

●新人賞
志尊淳、葵わかな、田中圭、永野芽郁、中村倫也、松岡茉優

●プロデューサー賞
映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』増本淳(元フジテレビ)
テレビ『半分、青い。』勝田夏子(NHK)

●プロデューサー奨励賞
映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎(監督)・市橋浩治(ENBUゼミナール)
テレビ『おっさんずラブ』三輪祐見子(テレビ朝日)・貴島彩理(同)・神馬由季(アズバーズ)・松野千鶴子(同)

●特別賞
『万引き家族』製作チーム

●アクターズセミナー受賞者
島丈明、梛野里佳子、林大樹、東野絢香、牧田哲也