女優の新垣結衣と俳優の松田龍平がW主演した日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』(10月10日~12月12日放送)が、ギャラクシー賞のテレビ部門12月度月間賞を受賞した。

  • 『獣になれない私たち』新垣結衣(左)と松田龍平

仕事と恋に悩む深海晶(新垣)と、世渡り上手な毒舌男・根元恒星(松田)が繰り広げるラブストーリーの同作。同賞では「恋人との関係や職場での立ち位置など、生きていれば避けられない“人生の苦味”を、クラフトビールの雑味のように味わおうとするドラマだった。新垣結衣、松田龍平、田中圭、黒木華らが演じたキャラクターたちも、性格だけでなく立ち位置で変わる見え方まで含めて多面的に描かれていて魅力的だ」と評価している。

また、バカリズム脚本×福山雅治プロデュースの日本テレビの朝ドラマ『生田家の朝』(12月10日~26日放送)も受賞。「一戸建てに住むサラリーマンの夫と専業主婦の妻、中1の娘と小1の息子が、フローリングのリビングでテーブルではなくこたつで食べる朝ごはんの時間が中心。国家的に“平均”とされる家族構成、毎朝ゆっくりご飯を食べる風景はあらまほしき幻想のよう。私的小事に落ちをつけるバカリズムの脚本はさすがにうまい」と講評した。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。12月度は他にも、『映像’18「バッシング~その発信源の背後に何が~」』(MBS、12月16日放送)、『ザ・フォーカス「剣太の命~戦い続けた10年目の夏~」』(大分放送、12月16日放送)が受賞している。

  • 『生田家の朝』(左から)バカリズム、福山雅治、ユースケ・サンタマリア、鳥越壮真、関谷瑠紀、尾野真千子