現在、テレビ朝日系にて放送中の『仮面ライダージオウ』において、ミステリアスな雰囲気をふりまいているのが謎の預言者ウォズである。普通の高校生・常磐ソウゴが50年後「最低最悪の魔王」オーマジオウになるという運命を示したウォズは、彼にジクウドライバーを差し出して"時の王"こと仮面ライダージオウへの変身をうながした。ジオウが歴代平成仮面ライダーの時代をめぐって「ライドウォッチ」を手にするたびに、高らかに祝福の言葉を発するウォズ。果たして、彼の真の目的は……?

  • 渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)。1993年生まれ。宮城県出身。大学在学中にスカウトされ、仙台でファッションモデルを務めた後、2018年に上京。オーディションにより『仮面ライダージオウ』のウォズ役をつかみ、これが俳優としてのデビュー作となる。撮影:大塚素久(SYASYA)

常に神秘的な笑みをたたえ、ソウゴやゲイツ、ツクヨミを翻弄するウォズを華麗に演じている渡邊圭祐は、映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』でも活躍を見せる。『仮面ライダージオウ』が演技初挑戦にもかかわらず、堂々たる演技を見せている渡邊に、これまでのテレビシリーズの振り返りや、子ども時代に憧れた平成仮面ライダーについて訊いた。

――ゲイツやツクヨミと同じく50年後の未来からやってきたウォズは、非常に派手な出で立ちと「わが魔王!」や「祝え!」といった印象的なセリフで番組開始早々から人気キャラクターとして親しまれています。あの大仰なセリフ回しはどうやって生まれたのでしょうか。

舞台っぽく演じようと、意識してやっています。「わが魔王」という言い方も、最初のときから比べるとどんどん誇張した言い回しになってきている。あれは、テレビの本編と同時進行で撮っている東映特撮ファンクラブ(TTFC)の「ジオウ補完計画」も関係しているんですよ。

「補完計画」を撮っている助監督の大峯靖弘さんから「ウォズをもっとウォズでやってほしい」と要望されて(笑)。ですから「わが魔王」も「わぁが、まぅおお~~ぅ」という感じの、ヌメッとした言い方でやっていたりするんです。でも、そんな風に誇張したウォズを演じていると、(奥野)壮も(押田)岳も笑うんですけれど、特に(大幡)しえりちゃんが笑いすぎてしまって、本気で涙を流したりして撮影が止まったんです。そうしたら大峯さんが「圭祐くん、もうちょっと抑えて」って(笑)。まあ、僕の芝居で共演のみんなが笑ってくれて、打ち解けることができればいいな、というのが分かってきた感じです。でも、極端なネタキャラにはならないよう"節度"は守ろうと思っています。

――キャストの方々にうかがっていると、チームワークはすごくいい感じだそうですね。

現場の雰囲気にはかなり慣れた感じですね。僕がいちばんよく絡んでいるのは、実は変身後の仮面ライダージオウです。あとは、アナザーライダーかな。キャストのみんなとは、撮影を楽しみながら仲良く和気あいあいとやらせてもらっていますね。

――渡邊さんは奥野さん、押田さん、大幡さんの3人よりもやや年齢が上ですが、みなさんと打ち解けたのは何がきっかけになりましたか?

みんなが僕に「タメ口」で話してくれたこと、でしょうかね(笑)。みんな年下ですが、わりと早いうちから普通に同年代みたいに話しかけてくれるようになりました。僕がちょっと"イジられる"ような状況があって、それきっかけだったかもしれません。僕のほうから「この話、うまくオトしてやろう」と思って、自らイジられにいったところもありましたが(笑)。

――ウォズを演じる際、もっとも気をつけているのはどんなことでしょうか。

"普通"にならないところですね。ウォズのセリフは、どれも普段は絶対に使わないような難しい言い回しばかりなんです。日常生活で「わが魔王」なんて言葉、使いませんからね(笑)。そういう言葉を普通のテンションでしゃべるのは、やはり面白くないなと思いました。ここはとことん大仰に、舞台で見せるような芝居を強く意識しています。

――ウォズの髪型やコスチュームは凝りに凝っていて、渡邊さんの常人離れした容姿とマッチして見事に「未来人」のイメージをつかまれていると思います。ウォズのキャラクターを作る上で、苦労されていることはありますか?

この衣装、実は着ているとすごく暑いんです。今年は特に猛暑でしたから、撮影が始まってすぐのときは汗だくになって芝居をしていました。これから寒くなる時期に入りますが、それはそれで、袖の部分があいて素肌が露出しているので、防寒肌着が着られない! おそらくこの1年間、僕は気温に悩まされ続けるのだと思います。髪型については、もともと以前から長く伸ばしていたので、ウォズ役が決まったらそのまま……という感じでした。