Microsoftは12月6日(米国時間)、「Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience BlogWindows Experience Blog」において、Microsoft EdgeにChromiumの技術を取り込むと伝えた。

この発表の中で、Microsoftは「We also expect this work to enable us to bring Microsoft Edge to other platforms like macOS. (またこの作業によってMicrosoft EdgeをmacOSといったほかのプラットフォームに移植することが可能になると期待している)」とも説明している。

  • Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience BlogWindows Experience Blog

    Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience BlogWindows Experience Blog

Microsoftは今後、Microsoft EdgeをChromiumベースに移行し、Chromiumの開発にもフィードバックなどを行っていくと説明している。また、これまで実施してきたクローズドな開発をよりオープンにしていくとしており、Microsoft EdgeのすべてをGitHubのようなサービスでオープンに公開するのか、コア技術の一部だけをオープンソースソフトウェアとして公開していくのか、詳細は明らかにされていないが、現在よりもソースコードの公開を増やす意向が伺える。

レンダリングエンジンのみならずベースコードの大半をChromiumベースに置き換えていった場合、Microsoft EdgeはmacOSのみならずLinuxにも移植される可能性がある。ChromiumはWindows、macOS、Linuxなど多くのプラットフォームに移植されており、その特徴がそのまま引き継がれることが考えられる。

Microsoftはこの数年でコア技術のいくつかをオープンソース・ソフトウェアとして公開している。Web技術はMicrosoftプロダクトの中でも重要な位置を占めるようになっており、Chromiumのコードをベース技術として取り込むことで、互換性の向上やより速い開発スピードの実現などを狙っていると見られる。