JR東日本八王子支社はこのほど、降雪時の安定輸送確保に向けた今年度の取組みについて発表した。降雪による倒木・倒竹の対策を強化するほか、ポイント付近への融雪機の増設、除雪機械の配備などを行う。

  • ストッパーワイヤー(イメージ)

倒木・倒竹の対策としては、これまでも計画的に沿線の伐採を行っており、今年度も4線区で約1,770本の伐採を計画している。さらに、中央本線・五日市線では2015~2017年度にかけて計21カ所で「ストッパーワイヤー」と呼ばれるワイヤーを線路脇に張り、倒竹対策としてきた。今年度も中央本線1カ所にストッパーワイヤーを増備する。

ポイント不転換を防止するための融雪機は、昨年度までに電気式564台・ガス式62台を設置済み。今年度は相模湖駅に電気式4台、高麗川駅にガス式3台を増設する。無人駅や踏切などに設置している沿線監視カメラも15台増設し、降積雪状況の把握に努める。ホームなどで使用するための小型除雪機も、46駅に計59台を配備した。

  • 電気融雪器(イメージ)

  • モーターカー・ロータリー(イメージ)

レールの上に30cm以上の積雪があった場合に線路上を除雪する除雪機械「モーターカー・ロータリー(MCR)」も初狩駅・酒折駅・小淵沢駅に各1台配備。社員による走行訓練を実施し、積雪期に備える。