アスラテックは11月12日、カナモトが開発した建設機械遠隔操縦人型ロボット「KanaRobo(「旧称:「DOKA ROBO3」)向け体感型コックピットコントローラの開発に協力したことを明らかにした。

「KanaRobo」は、油圧ショベルなど既存の建設機械に搭乗させることで、遠隔地から建設機械を操縦可能にする人型ロボットとして2017年7月に発表されたもの。従来同ロボットの操縦コントローラとしては、卓上のプロポ型コントローラや、実際の建設機械のコックピットをベースにしたコックピット型コントロラーなど、複数のコントローラが提供されていたが、現場の利用者から掘削の感覚や衝撃を感じられるコントローラが欲しいという要望が寄せられており、今回、新たに体感型コックピットコントローラの開発が行なわれたという。

この体感型コックピットコントローラでは、建設機械の傾きや振動が、3軸ジャイロセンサからの信号を基に3軸シリンダーでユーザーの座る遠隔地の運転席にフィードバックされるため、これまでよりも臨場感のある、実際の建設機械の運転席に座っているような状況での遠隔操縦を可能とする。

  • 「KanaRobo」向け体感型コックピットコントローラー

    「KanaRobo」向け体感型コックピットコントローラー

なお、アスラテックでは、建設機械の遠隔操縦について、災害時の危険地域などでの活用以外にも、通常の工事現場でも、人員の有効活用や作業効率の向上なども期待できるようになるとしており、今後も、業務の効率化を実現するさまざまなロボットの開発に協力していく予定としている。

KanaRobo 体感型コックピットコントローラー