Microsoftは米国時間2018年11月5日、Windows 10 バージョン1809におけるWSL(Windows Subsystem for Linux)のアップデート情報を公式ブログで報告した。新たに「Ubuntu 18.04 LTS」「WLinux」と2つのLinuxディストリビューションを追加し、openSUSE Leap 15SUSE Linux Enterprise Server 15は最新版の提供が始まっている。

日本国内未登場だが、Windows 10 on ARMのWSLでUbuntu 18.04 LTSのサポートも始まったという。Microsoftの説明によれば、Microsoft StoreからUbuntu 18.04 LTSをダウンロードする際、デバイス情報を自動検出してARMバージョンを取得するそうだ。機能面では、「メモ帳」の改行コード(CR/LF)サポートや、エクスプローラーのコンテキストメニューからWSLを呼び出す機能、ディレクトリー単位の大文字と小文字を区別する方法を紹介した。

  • [Shift]キーを押しながらフォルダーを右クリックすると、<Linuxシェルをここに開く>が現れる

    [Shift]キーを押しながらフォルダーを右クリックすると、<Linuxシェルをここに開く>が現れる

  • 対象フォルダーをカレントディレクトリーとしてWSLが起動する

    対象フォルダーをカレントディレクトリーとしてWSLが起動する

この他にもWindows PowerShellやChocolateyを使ったセットアップなども取り上げている。また、設定項目として「Ctrl+Shift+C/Vをコピー/貼り付けとして使用する」がプロパティダイアログに加わり、tmuxやscreenが正しく動作するためにコンソールの改善を加えた。

  • WSLのプロパティダイアログ

    WSLのプロパティダイアログ

阿久津良和(Cactus)