テレビ東京系新金曜8時のドラマ『駐在刑事』(10月19日スタート 毎週金曜20:00〜)の制作発表会見が17日に同局で行われ、寺島進、北村有起哉、笛木優子、佐藤寛太、伊東四朗、市毛良枝、黒木瞳が登場した。

  • 左から伊東四朗、佐藤寛太、黒木瞳、寺島進、北村有起哉、笛木優子、市毛良枝

    左から伊東四朗、佐藤寛太、黒木瞳、寺島進、北村有起哉、笛木優子、市毛良枝

同作は笹本稜平『駐在刑事』(講談社文庫)シリーズを2014年より実写化。元警視庁捜査一課の敏腕刑事だが、ある事件をきっかけに奥多摩・水根に左遷された“駐在さん”こと江波敦史(寺島進)が活躍する人気シリーズでこれまでに『水曜ミステリー9』4本、2017年10月にスペシャルドラマが放送された。

寺島は「今年は色々と、地震や大きな台風で被災者の問題もありますし、高齢化社会の問題もあります。俺たちは何ができるんだろうと思った時に、やっぱり癒しのある、元気の出るドラマを。子供から高齢者までわかりやすいドラマを」と意気込む。さらに「やらせていただくからには、日本一、美しい連ドラにしますので!」と豪語した。

出演者陣が声を揃えて「遠い」という往復4時間かかる奥多摩での撮影に、「素晴らしい景色の中、手間暇かけて、みんなで作っていますので、必ず、"日本一美しい連ドラ"にします」と約束する寺島。一方北村は、 同作の"美しさ"について、寺島からかけられた「発破」のエピソードを披露。最初のSPドラマでクランクインした日、寺島と対峙すると、「そんなんじゃ、俺、芝居できねーよ」と言われたという。

北村は「来たー! と思いまして。『もっと来いよ』と言われて、『よっしゃわかった。やったるわ』というところで、カーッとなりました。衝撃的な初日でした」と振り返る。寺島は「北村有起哉だったら、もっとできるんじゃないかな、と思って」と当時の考えを振り返った。

さらに北村は「こないだの連ドラの、佐藤くんと寺島さんとの3人のシーンで、大事なセリフの時に、そのことを思い出して。僕が『もっと行けよ、お前!』と佐藤くんに発破をかけたんですよ」と語る。しかし「そのあとに寺島さんと2人のシーンをやったら、また同じ言葉をかけられて。『俺、さっき言ったばっかりなのに、また言われてるわ』と思って」と苦笑。「ちょっとでも油断してると隙をついてバーっと言ってくれる」と感謝すると、寺島は「たまに、発破かけねえとなって感じで。ただ俺は、愛なんで」とニヤリとしていた。

佐藤が「すごく、愛を感じますよね。言っていただけること自体があまりないので……」と感想を述べると、寺島は「本当かよ、お前」とツッコミ。佐藤は「自分に期待していただいているんだということが嬉しいし、気持ちが引きしまるので、愛を感じます。ありがとうございます」と改めて感謝していた。

また、前回のSPから参加の黒木は「気心が知れてる感じで、すごく楽しい現場です」と笑顔に。「4人(寺島、北村、佐藤、黒木)がいつも捜査会議をしてるんですけど、(佐藤の)役名がキャリアの軽部くんだから、私が『キャルベくん』と言い間違えて、そのうち(あだ名が)『カルビ』になったんですね。だから『最終回までに上カルビになろう』ってお話をしました」と明かす。佐藤も「現場で言っていただいて」と語り、和気藹々とした様子を見せていた。