現在公開している映画『未来のミライ』の大ヒット御礼舞台あいさつが7日、都内で行われ、主人公・くんちゃんの声を担当した上白石萌歌、くんちゃんの姉・ミライちゃん役の黒木華が登壇した。

左から上白石萌歌、黒木華

7月20日の公開初日から2週間が経過し、観客動員数130万人を突破した本作。主演にして初の声優にチャレンジした上白石は、130万人超えとなった観客動員数を聞いて「想像できない数字ですね。ずっと温めていた作品が、そんなにたくさんの方々にお届けできているのかと実感できなくて、その数字に驚いています」と感想を述べながら、「街で『くんちゃんの声ですよね?』と声を掛けられた時はめちゃくちゃうれしかったです」と笑顔を見せた。

細田守監督の作品は3作目の出演となった黒木は「私たちが声を入れる前からずっと練りに練られていた作品で、こうやって実を結んで改めてすごいなと思いました」とこの日も客席を埋めた観客に感謝の言葉。「ファンタジーな部分をリアリティーを持ちながら色んな世代に伝えるところが細田監督のすごいところ。挑戦をどんどん自分に課していき、新しいモノを作っていく気持ちとかは私も見習わなければいけないと思いました。監督自身はホワッとしたくまのプーさんみたいな人なのに、そこに力強さがあるのを感じましたね」と細田監督を賞賛した。

上白石と黒木は、本作で初共演。黒木の印象を上白石が「黒木さんのことを心から尊敬してまして、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年公開)の頃から黒木さんの声に魅了され、隣で聞きながら同じブースでお仕事ができたことは私にとって大切な経験でした。これから目指したいぐらい素敵な女性なんです」と話すと、隣にいた黒木は「私を目指さない方がいいと思います。そんなに素敵な女性ではありませんよ」と謙そん。続けて「本当に頼もしいですよ。夏の空のように爽やかで、お庭の木のようにどっしりしていて、若いのに頼りがいのある女の子でした」と褒めちぎり、「萌歌ちゃんだからくんちゃんの声も温かみや可愛げがたくさん出ていて、それをみんなが認めて観て下さっているんだろうなと思いますね」と声優としての力量も認めていた。

『時をかける少女』、『おおかみこどもの雨と雪』など次々と大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で注目される細田監督の最新作となる本作。甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃん(上白石)と、未来からやってきた妹・ミライちゃん(黒木)が織りなすちょっと変わった"きょうだい"の物語を描く。