「獺祭 島耕作」商品説明会での弘兼憲史。

平成30年7月豪雨の災害復興のための支援商品として、弘兼憲史「島耕作」シリーズを商品ラベルに使用した「獺祭 島耕作」が販売される。

西日本を中心に大きな被害をもたらした平成30年7月豪雨。弘兼の故郷である山口県岩国市でも土砂災害による死者が出るなど甚大な被害を受け、同市で「獺祭」ブランドの日本酒を製造する旭酒造は、浸水による停電の影響で通常の「獺祭」の出荷ができなくなったと報じられていた。

「獺祭 島耕作」は通常のブランドで提供できくなった純米大吟醸酒で、故郷の被害に心を痛めていた弘兼が、以前より旭酒造と付き合いがあったことからこの企画が実現。価格は4合瓶1296円で、このうち200円が西日本豪雨で被害を受けた地域への義援金として寄付される。旭酒造Web店、直営店、「獺祭」を取り扱う全国の酒販店にて8月10日より販売開始。

なお本日8月2日、「獺祭 島耕作」の商品説明会が講談社にて行われ、弘兼らが出席した。コミックナタリーではこの模様を後ほどレポートする。

旭酒造コメント

当時発酵中だったお酒は、十分美味しいのですが、ただ、私たちの思う獺祭としての品質基準には届かず、通常の獺祭としては世に出せない、と判断しました。会社として、発酵中のお酒を通常の商品として出せないということは、大変厳しい事態です。
しかし、私たちにできることは、前を向いて進んでいくこと、一刻も早い復旧につなげることであり、また、今発酵中のお酒は、西日本豪雨への被害を心配して頂いている皆様の想いに応え、被害を受けた様々な地域のお役に立てる、ポジティブな形で、世に送り出していきたいと考えました。
私たちのそんな想いに、漫画家の弘兼憲史氏が共感し、様々な困難に直面しながらも前
向きに乗り越えてきた漫画キャラクター・島耕作を商品ラベルに使用した、「獺祭 島耕作」という商品名で販売することとなりました。