俳優の野村周平が、10月6日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『結婚相手は抽選で』(毎週土曜23:40~ ※全8話予定)で主演を務めることが20日、明らかになった。野村は、フジ系連続ドラマ初主演となる。

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    (左から)佐津川愛美、野村周平、高梨臨、大谷亮平、若村麻由美=東海テレビ提供

垣谷美雨氏の同名小説が原作の同ドラマは、少子高齢化への歯止めがかからない中、日本政府が「抽選見合い結婚法」を制定するというストーリー。この法律の対象となった野村演じる26歳の独身男・宮坂龍彦が、大きな不安と期待を抱きながら、成長してく姿を描いていく。

野村は「台本を読み、今起きている社会問題をしっかりと描いている本だと思いました。僕が演じる龍彦は、潔癖症というバックボーンがあり、どうしてそうなったかという過去も含め、龍彦を演じる上でのテーマになっています」と紹介。この法律に対しては「絶対に“なし”です」と否定しながら、「国が認めた合コンのようなものであれば、新たな人とのつながりもできるかもしれないですし、僕も少しは興味を持ってみようかと思えますが…」との考えを語った。

他にも、恋人・嵐望に早くプロポーズしてほしいと願う冬村奈々役で高梨臨、その結婚する気が全くない銀林嵐望役で大谷亮平、娘依存の母親を持つ鈴掛好美役で佐津川愛美、抽選見合い結婚法担当の内閣府特命担当大臣・小野寺友紀子役で若村麻由美が共演。

高梨は、初共演となる野村に対して、「私の勝手なイメージですが、野村さんはストリートな服装でノリのいい方という印象があり、潔癖症でオタク気質、さらに女性とのコミュニケーション能力がない役を演じられるということに新鮮さと期待と、そして共演することへの楽しみを感じています」と期待を述べた。

また、大谷は「素直にあまり色をつけずに取り組もうと思っています」、佐津川は「少し疲れている彼女の感情をいい具合に出していきたいと思います」と意気込み、若村は「現実に日々国会で決まっていく様々な案件はとても笑ってはいられませんが、土曜の深夜、自分ならどうするのだろう…と、楽しみながらご覧ください」と呼びかけている。

演出を務めるのは、ドラマ『リーガルハイ』や映画『ミックス。』の石川淳一監督。企画・プロデュースの共同テレビ・栗原美和子氏は「またもや『コメディか?』と思われるかもしれませんが、違います。石川監督が、懸命にもがく若者たちの葛藤を掘り下げていきます(もちろん、クスッと笑える要素は散りばめられています)」と予告する。

東海テレビの河角直樹プロデューサーは「女性と口もきけなかった龍彦がどのように成長して、社会に立ち向かっていくのか。格好悪かった男が、真の格好良さを体現していくようになる、野村さんの姿を楽しみにご覧ください」と期待をかけた。