ビースタイルは7月12日、「職場でのハラスメント」に関する調査結果を明らかにした。同調査は5月23日~6月4日、ビースタイル登録者及び同社が運営する「しゅふJOB総研」に登録している女性971名を対象として、インターネットリサーチによって実施されたもの。

  • 「これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメント(嫌がらせ)を受けた経験はありますか?」

    「これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメント(嫌がらせ)を受けた経験はありますか?」

はじめに「現在も含め、これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメント(嫌がらせ)を受けた経験はあるか」を質問したところ、49.4%が「パワハラを受けたことがある」、30.4%が「セクハラを受けたことがある」と回答した。

  • 「これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメントの加害者になってしまった経験はありますか?」

    「これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメントの加害者になってしまった経験はありますか?」

また「現在も含め、これまでの職場でセクハラやパワハラなどのハラスメントの加害者になってしまった経験があるか」聞くと、83.9%が「ハラスメントをしたことはない」と答えた。以降、「何かのハラスメントをしたことがあるかもしれない」(13.1%)、「パワハラをしてしまったことがある」「その他」(どちらも1.9%)と続いた。

「その他」と回答した人からは、「自覚はないが、可能性はある」「自分ではないと思うが、解釈するひとによる」「自分が知らず知らずの間に加害者になっているのではと不安になることはある」などの声がみられた。

このほか、フリーコメントには「昔に比べ神経質かなとも感じる」(40代/パート・アルバイト)、「している人たちが幼稚だと感じる」(40代/派遣社員)、「男女の考え方の差もあると思うが、まだまだ男尊女卑の考え方は根強く残ってると思う」(40代/パート・アルバイト)といった意見が寄せられた。

しゅふJOB総研の川上敬太郎所長は「特にセクハラは、男性から女性に対して行われるケースが多いと思われます」と指摘。

そのうえで「一方で気になるのは、加害者になってしまった経験について尋ねた際の『その他』欄に寄せられた次のような言葉です。『自分ではないと思うが、解釈する人による』『自覚はないが、可能性はある』。意図的に行われているハラスメントは悪質である一方で、比較的わかりやすいとも言えます。それに対して無意識な行為が、ハラスメントになってしまっているケースが相当数潜んでいる可能性も十分に考えられます。それは性別にかかわらず、誰に対しても言えることだと思います」とコメントしている。