GEアディティブは17日、本田技術研究所 航空機エンジンR&Dセンターとアディティブ製造に関するコンサルティング・サービス「AddWorks」を提供する契約を締結したことを発表した。

本田技術研究所 航空機エンジンR&Dセンター外観

本田技術研究所 航空機エンジンR&Dセンター外観

GEアディティブによれば、このたび締結した契約は、次世代の航空機エンジン開発に向け、航空機エンジンR&Dグループにおける金属3Dプリンティングの導入から活用を含む、アディティブ製造技術の応用をさらに進めることを目的としたものだという。

同社は、金属3Dプリンターや造形素材のほか、アディティブ製造のコンサルティング・サービスAddWorksも提供している。そのコンサルタントは、アディティブ製造技術を応用することで製品コストやパフォーマンスなどが改善し、実際に顧客のビジネスメリットになるかどうかを見極めるサポートを行うものだ。同コンサルティングチームの豊富な専門知識の根底には、CFMインターナショナルの航空機エンジン「LEAP」やGEアビエーションの高性能ターボプロップエンジン「GE Catalyst」向けのアディティブ製の部品の開発から量産まで、アディティブ技術を社内で活用した経験がある。

  • 「AddWorks」イメージ

    「AddWorks」イメージ

航空業界におけるGEとホンダの協力関係は10年以上に及び、GEアビエーションとホンダ・エアロは2004年に合弁でGEホンダ・エアロ・エンジンを設立し、ホンダジェット等の小型ビジネスジェット機搭載用のHF120ジェットエンジンを開発。ホンダジェットは2017年の出荷数でカテゴリーのトップとなるなど、同エンジンは大きな成功を収めている。GEアディティブではAddWorksコンサルティング・サービスを通じ、両社の協力関係をさらに強固にするとともに、航空宇宙業界におけるアディティブ製造技術の応用をさらに広めていきたいと考えているということだ。

なお、GEアディティブの日本統括責任者、トーマス・パン氏は次のように述べている。「この度、本田技術研究所 航空機エンジンR&Dセンター様が、次世代の航空機エンジン開発のために弊社のアディティブ コンサルティング・サービスを選定していただきましたことを非常に嬉しく思います。当社は、自社の航空機エンジンパーツの設計、試作段階から量産まで多くの実績があり、このノウハウを提供できることを楽しみにしています。」