女優の松本穂香が主演を務めるTBS日曜劇場『この世界の片隅に』(毎週日曜21:00~)の第1話が15日に放送され、平均視聴率が10.9%だったことが17日、わかった(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

主人公・すずを演じる松本穂香

主人公・すずを演じる松本穂香

累計120万部を突破したこうの史代の同名漫画を原作とする同ドラマは、昭和20年ごろの軍港都市の広島・呉で懸命に前を向いて生きた北條すず・周作夫婦とその家族たちの日常を描く物語。すず役を松本、その夫・周作役を松坂桃李が演じる。

第1話は、昭和9年のある日、広島県広島市江波に住む少女・浦野すず(幼少期:新井美羽、大人時代:松本)はお使いに出た帰り道、川原で絵を描いていたところを人攫いに捕まってしまう。しかし、先に捕まっていた少年・周作(幼少期:浅川大治、大人時代:松坂)の機転で逃げ出すことに成功する。無事自宅に帰りついたすずだが、今日の出来事が夢のように思えて……。

時は経ち昭和18年秋。祖母・森田イト(宮本信子)の家で手伝いをしていたすずのもとに叔母が駆け込んできた。江波の自宅にすずを嫁に欲しいという人が来ていると連絡があったのだ。事情がよくわからないまま自宅へと急ぐすず。浦野家では北條周作とその父・円太郎(田口トモロヲ)がすずの帰宅を待っていた。すずの父・浦野十郎(ドロンズ石本)と母・キセノ(仙道敦子)は突然の来客に恐縮しながら会話をつなぐ。周作は以前にすずを見初めたというが、こっそり家の様子を覗いたすずには見覚えが全くなく……といった展開だった。