ヤマハ発動機が「第45回東京モーターショー2017」などに出品し人気を博した「MOTOROiD(モトロイド)」がこのほど、世界的に権威あるデザイン賞「Red Dot Award:デザインコンセプト2018」にて"Best of the Best"(40点)に選ばれ、さらにその中からトップ3がノミネートされる「Luminary award」の候補に初めて選出された。「Luminary award」の発表は9月28日の授賞式当日に行われる。

  • 同社のデザインコンセプト部門での受賞は2017年に続き2度目で、"Best of the Best"に選出されたのは初めてのこととなる。今回は世界55カ国より5,640点の応募があった

「MOTOROiD」は、"人とマシンが共響するパーソナルモビリティ"を目指したコンセプトモデル。知能化と自律技術を適用した高度なバランス制御を実装し、マシンが自らの状態をセンシングすることで重心移動によって起き上がり、そのまま不倒状態を保つ。

また、同モデルはユーザーを認識して歩み寄ってくるほか、ライダーアクションに呼応するような反応を見せるHMI(Human-Machine Interface)などさまざまな機能を備え、まるでパートナーのように振る舞うという。

外観は、荒々しい切削痕が残ったフレーム、あちこちに生々しく残った車体の傷、大きく磨り減って溝も消えかかったタイヤなど、技術とデザインの共創における苦悩や葛藤のプロセスを視覚的に伝えられるようにしている。