Maxim Integrated Products(以下、Maxim)は、Qualcomm Technologiesと協業し、インフォテイメントアプリケーション用Qualcomm Snapdragon 820オートモーティブプラットフォームに、自動車安全度水準(ASIL)ソリューションを提供することを発表した。

提供されたのは、Maximの高度なASIL適合パワーマネージメント、USB充電、次世代GMSLシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)、リモートチューナ、およびソフトウェア定義ラジオ(SDR)技術。同技術群は、Qualcomm Snapdragon 820オートモーティブプラットフォームに統合され、その結果、自動車メーカーはスケーラブルで包括的な開発プラットフォームを実現するとともに、高性能車載インフォテイメントシステムのニーズにも対応することが可能になったという。

Maximによって提供される具体的な技術としては、自動車全体に分散する制御モジュール、センサー、およびアクチュエータの増加にともなって要求される、各機器のポイントオブロードでの電力管理に必要な電圧および電力を監視する「パワーマネージメント」、高速充電検出はハイスピード(480Mbps)とフルスピード(12Mbps)のUSB動作に対応し、運転中のUSB機器の再充電を可能にする「USBポートのサポート」、将来の車載インフォテイメントアプリケーションの高データレート、複雑な相互接続、およびデータ完全性に対応する「次世代GMSL SerDes」、ヘッドユニットの設計を簡素化するとともにラジオ信号品質を向上させ、コスト、重量、および消費電力を削減するアーキテクチャ「リモートチューナ・SDR」が挙げられる。

同技術群が提供されるQualcomm Snapdragon 820オートモーティブプラットフォームは、カスタムビルト64ビットQualcomm Kryo CPU、Qualcomm Adreno GPU、およびQualcomm Hexagon DSP上で動作する、異種混合コンピューティング用に設計され高度に最適化されたコアでカスタムビルドされており、また、インフォテイメントシステムのソフトウェアアップデート受信や、最新の機能と差別化による自動車のアップグレードを可能にするように設計されているということだ。