JR東海は11日、「平成30年7月豪雨」などによる高山本線の被災状況の概要を公表するとともに、「全線の運転再開には相当な日数を要する見込み」との見通しを示した。

  • 焼石~下呂間の被災状況

  • 盛土崩壊でレールが流出した坂上~打保間の空撮写真

発表によれば、今月7~8日にかけて降り続いた大雨により、高山本線飛騨金山~下呂間・角川~打保間において土砂崩れや土石流による線路内への土砂流入などが多発。角川~打保間は4カ所で被災し、とくに被害の大きかった場所では盛土崩壊によってレールや電柱が流され、配電線や信号・通信ケーブルが断線する被害を受けた。土砂も線路上150mにわたって堆積しているという。飛騨金山~下呂間も、線路上に流入した土砂が高さ約4m、長さ25mにわたって堆積するなど、計18カ所で被害を受けた。

こうした状況を受けて、JR東海は当分の間、飛騨金山~下呂間・飛騨古川~猪谷間において列車の運転を見合わせる。特急「(ワイドビュー)ひだ」もすべての列車を当面運休とする。列車の運行区間やダイヤ変更、バス代行輸送など、運転計画の詳細はJR東海の公式サイトで随時発表するとのこと。