中村家の子育て日記その3「家族の時間」

梅の花がポツポツと満開を迎えた頃。およそ1ヵ月に渡る妻と息子の里帰りを終える日がやってきた。里帰り中は息子の顔に湿疹が出たり、妻が乳腺炎になったりと初めてのことだらけで、そんなことが起こる度に離れて暮らす僕は不安な気持ちになったけど、妻は義母の支えのおかげで安心して過ごすことができたようだ。

出発前に妻と義母は流れるような連携で息子の沐浴をこなした。義父は息子を抱っこしてくれた。実は触れることすらおっかなくて、抱っこをするのはこの日が初めてらしい。

息子をベビーシートに乗せると、明らかに1ヵ月前より身体が大きくなり、シートにも固定しやすくなっていた。初めて知ったことだが、新生児というのは生まれた日を含めて28日目までを言うらしい。ついこないだ生まれたばかりの我が子はもう新生児から乳児へと人生の階段をひとつ上ってしまったのだ。

改めて始まった3人での暮らし。 最初の頃に比べると僕も妻も落ち着いて子育てに対処できるようになった。