説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『FaceTimeオーディオはどのくらいデータ量を使うの?』という質問に答えます。

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キャリアとの契約が従量制(使ったぶんだけ払うプラン)のiPhoneユーザにとって、月初からの累積データ通信量は重要です。使ったぶんだけ支払うことに納得ずくで契約したものの、予想よりデータ量が嵩んでしまい月末の着地がしきい値で収まるかどうか微妙というときには、たった1メガでも気になるものです。定額制プランのユーザであっても、契約容量を超えて速度制限を受けるかどうかの瀬戸際という場合には注意が必要となります。

ご質問のFaceTimeオーディオですが、声質や回線の状態など条件によってデータ量は上下するものの、1分あたり500~1000キロバイトがめやすです。10分通話しても5~10メガバイト程度ですから、よほど月末の着地見通しがギリギリでないかぎり気にする必要はないでしょう。しかも、このデータ量が従量制プランに影響してくるのはモバイル回線を使用しているときだけで、Wi-Fiに接続しているときは関係ありません。

なお、キャリアが提供している音声通話サービス「VoLTE(ボルテ)」は、音声をデータ(パケット)として扱うことによりLTE回線網で音声通話を実現しています。しかし、ドコモ/au/ソフトバンクのいずれもVoLTEについては通話料のみとし、パケット通信料はかかりません。

ということは、1メガを争うほど累積データ通信量が微妙なときは、無料で使えるもののデータ通信料が発生するFaceTimeオーディオより、キャリアの音声通話サービス(VoLTEによる音声通話)を選んだほうが確実です。VoLTE非対応のiPhone(iPhone 6以前)を利用している場合も同様に、FaceTimeオーディオではなくキャリアの電話回線による通話を選ぶほうが無難でしょう。

  • FaceTimeオーディオは、無料で使えるもののデータ通信料が発生します