俳優の小手伸也が、11日に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』最終回の副音声で、同ドラマの裏話を明かした。

  • 001のalt要素

    『コンフィデンスマンJP』で共演したダー子役の長澤まさみ(左)と、五十嵐役の小手伸也

劇中で謎の男・五十嵐を演じる小手伸也がMCを務める副音声企画「五十嵐のスウィートルーム」は、これまでメインキャストの長澤まさみ、東出昌大、小日向文世に加え、脚本の古沢良太氏などをゲストに迎えてきたが、今回は小手の1人しゃべり。スタッフから集めた各話の裏話やこぼれ話を発表しながら、トークを展開していった。

美術スタッフからの情報によると、でんでんが演じた贋作画家のアトリエ(第3話)と、佐野史郎演じる映画マニア社長が訪れた伝説のカフェ(第4話)は同じセットだったそう。さらに、第3話で石黒賢演じる美術評論家が出演したテレビ番組の背景の壁も、そのセットの壁を転用したもので、「もちろん、予算削減ためです」(スタッフ)と、知られざる苦労が明かされた。

また、古代遺跡の発掘現場(第6話)と、映画マニア社長が合戦シーンの撮影で訪れたロケ地の場所も、同じだったとのこと。撮影は極寒の季節に行われたため、第6話ゲストの内村光良の顔は「本当に白くなってましたからね!」(小手)と過酷な環境を振り返った。

第5話にカメオ出演した山田孝之は、頭にタオルを巻いただけでメイクもせずに撮影に入ったそうで、小手は「どおりで前室に来てから即(スタジオに)行ってた(笑)」と驚き。また、その役を「山田さんになりましたって聞いたときに笑いましたもんね」といい、「それで1分間の出番だけで(Twitterの)トレンド入りするという、さすがスーパースターですよ。山田さんくらいいろんな役がやられる人になって、お金稼ぎたいです(笑)」と感心していた。

そして、主演の長澤については、ロケ現場の昼休憩の際、地べたに座って弁当を食べていた姿を助監督が目撃。「スタッフではよくありますが、女優さんが地べたに座って食べているのは初めて見たので、声を出して驚きました。慌てて『イスをお持ちしますよ』と声をかけたら、『日なたで暖かくて気持ちいいから大丈夫』とおっしゃっていました。飾らない自然体の人なんだなぁと感心しました」(助監督)という。

これを受け、小手は「本当に長澤さん、そういうところありますよ。飾らなすぎて逆に怖いところもありますけど、本当に表裏がない。表だけなのか、裏を真剣に隠してるのか、真相は分かんないんですけど、とにかく真正直な方で、全く気負いなく共演させていただいたというのが、ありがたかったし、本当にいい人ですよ」と、その人柄を語った。

映画化が発表されている同作だが、小手は「映画出れんのかなぁ」と若干不安がる場面も。一方で、以前の副音声でも希望していた「スピンオフは土下座してでもお願いしたい。なんならFOD(フジテレビオンデマンド)だけでもいいんで!」と、あらためて熱望していた。