脚本家の倉本聰氏が、「第55回ギャラクシー賞」でギャラクシー賞55周年記念賞を受賞し31日、都内ホテルで行われた贈賞式(主催:放送批評懇談会)に車椅子に乗って登場。「体が壊れまして、来週手術しないといけない」と明かした。

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    倉本聰氏

倉本氏は、『6羽のかもめ』『前略おふくろ様』『北の国から』『風のガーデン』などの名作を残した功績や、昨年放送された『やすらぎの郷』(テレビ朝日)で、昼帯の高齢者層向けドラマ枠を自ら開拓したことなどが評価され、55周年記念賞に選出された。

倉本氏は「テレビ(ドラマ)を書き始めて60年になります。最初に先輩たちに言われたのは、テレビは各家の茶の間に入っていくものだ。茶の間には死にかけた人がいるかもしれないし、生まれたての赤ん坊が寝ついたところかもしれない。騒がしくしてはいけない。『失礼いたします』と静かに入りなさい。それがテレビドラマだと教わりました」と先輩方の教えを明かし、「その教えを守ってやってきたつもりですが、その中で言いたいことを激しく言っちゃおうという技術をいろいろと培ってきました」と説明。「こんなところで表彰されるなんて光栄すぎる話です。ありがとうございました」と受賞を喜んだ。

現在、2019年度に1年間通して放送予定の『やすらぎの刻(とき)~道』(テレビ朝日)の脚本を執筆中の倉本氏。司会を務めたフリーアナウンサーの久米宏から「半分くらいまで書けたと…?」と聞かれると、「だいたいそんなもんです」と答え、早く書き進めている理由について「いつ倒れるかわからないから。今回、正直言って途中で体が壊れまして、来週手術しなくちゃいけない。そういうことがいつ起こるかわからないので、できる間に書いておこうということで早くなっちゃうです」と説明した。

倉本氏の受賞のお祝いに、『やすらぎの郷』など倉本氏の作品に多く出演している風吹ジュン、『やすらぎの郷』に出演し、続編『やすらぎの刻』で主演を務める清野菜名が駆けつけた。

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