2018年3月にダイソンから発売されたコードレスクリーナー「Cyclone V10」(以下V10)。2016年に発売したV8シリーズを2年ぶりに刷新した新製品をお借りして、自宅で試用してみました。

  • Dyson Cyclone V10

    ダイソンの創業者・ジェームズ・ダイソン氏

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    ひそかにジェームズ・ダイソン氏にあこがれを抱き、それっぽいポーズとコメントをしてみた担当編集・瀬尾

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    ダイソンのコードレスクリーナーの新製品「Dyson Cyclone V10」

女性からすると手が出しづらい

ダイソンのスティッククリーナーと聞くと、これまで正直「吸引力は最強だけど、女性からすると重くて操作がしにくい」というイメージを持っていました。確かにメカニックで個性的なデザインは国内の家電メーカーにはないユニークなもので魅力的。男性を中心に人気があるのはとてもよくわかります。しかし、女性が毎日使うとなると、やはり実用性を最優先で選ぶため、男女で評価が大きくわかれるのもダイソンのスティッククリーナーの特徴です。

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    以前からダイソンのスティッククリーナーは自立しないのが難点とされていましたが、バッテリー部の裏側に滑り止めのゴムが付き、壁に立てかけやすくなっています

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    収納用の付属のブラケット。壁面にネジ留めすることで、本体をセットして、立てた状態で収納ができる上、充電もそのままできるという優れもの。付属品の一部も合わせて収納可能です

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    ツールを変えれば、もちろんハンディクリーナーとしても使用可能

ダイソンの自信作であるV10

新製品のV10では、モーターの設計を一から見直し小型化したとのこと。実数値では、225gから125gまで軽量化されています。そして小型化したにもかかわらず、モーターの回転数が毎分最大11万回転から12万5000回転へと高速化し、よりパワフルになっています。創業者のジェームズ・ダイソン氏が「V10の完成により、ダイソンはすべてのコード付き掃除機の開発をやめる」と宣言したほどの自信作です。

V10本体の重量は1.54kg、スティック時の重量は2.58kgとなっています。ちなみに前モデルのV8はそれぞれ1.58kgと2.61kgなので、手にした感じはさほど変わっていませんでした。

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    スティッククリーナーとしての使用イメージ。身長161センチの筆者の場合、V10を45度ほどにした状態でようやく手元が腰ぐらいの高さになります。筆者より小柄の女性だと少々扱いにくいかもしれません

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    操作ボタンはなく、ピストルのようにレバーを握るとスイッチが入る独特の操作法。レバーを固定することはできないので、パーツを着脱するときについレバーを握って不用意に稼働させてしまうこともあります