フジテレビのドキュメンタリー枠『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)。あす6日に放送される『ママの仕事はショーダンサー』のナレーションを、お笑い芸人の小出真保が担当する。

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『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録に臨む小出真保=アメブロより

小出は、お笑い芸人のチャンス大城とともに、昨年12月21日に放送された同局系バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした 歳末爆笑2時間半スペシャル』の「博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で、『ザ・ノンフィクション』でよく見るようなシーンを披露して見事優勝。それをきっかけに、同番組の張江泰之チーフプロデューサーとの会食が設けられた。

しかし、「細かすぎて―」で披露したネタは、テーマ曲「サンサーラ」をBGMに、「定職につかない夫と妻のある日の会話」「まるで事務作業のような会話をするアパートの大家と半年家賃を滞納している男」「思春期の娘と全く働かない父親」と、実際に放送されたものではないが、本家の『ザ・ノンフィクション』をバカにしているとも取られかねないもの。

小出は、張江氏と対面するまで「本当に怒られると思いました」というが、「番組の大ファンだということと、ナレーションを読むのが夢だったということを必死で訴え続けました」とアピールが奏功し、その夢が実現することになった。

まずは大城が、過去を引きずりながら生きる3人の女性たちを追った3月18日放送の『触れられたくない過去』で先にナレーションを担当。小出はその収録に立ち会っていたが、その後、彼女にも合う題材を検討した結果、ついに6日放送の『ママの仕事はショーダンサー』で、"語り"を披露する。

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  • 6日放送の『ザ・ノンフィクション ママの仕事はショーダンサー』より=フジテレビ提供

今回の主人公は、六本木にある日本最大級のショーホール・バーレスク東京でダンサーをしているミニーさん(25歳)。最近あまりショーに出てこないことから、客から「仕事してないじゃん!」「ショーに出ないって裏切りだ!」など、厳しい言葉を浴びせられるが、実は夫と別居し、1歳の男の子を女手ひとつで育てていたのだ。追い込まれたミニーさんは、山形に住む祖母にすべてを打ち明ける決心をする…。

このナレーションを担当するにあたり、小出はバーレスク東京に足を運び、カメラの映っていないところで、ミニーさんに直接取材を敢行。同番組のナレーターで、こうした行動をとった例は過去にないという。

それほどの決意で臨んだ小出は、内容に対する感動と、それを自身の語りで伝えるということ、さらには張江氏からの「自分の味を出してほしい」という指示を受け、本番に向けて日に日にプレッシャーが増していたといい、ナレーション収録を終えると、思わず泣き出してしまったそう。そんな姿を見て、立ち会った張江氏は「本当によく頑張ってくれたと思います」と評価している。