映画『となりの怪物くん』(公開中)でW主演を務める、俳優の菅田将暉と土屋太鳳が2日、吉本新喜劇に本人役でサプライズ登場した。

  • 左から内場勝則、菅田将暉、土屋太鳳、山田花子。

    左から内場勝則、菅田将暉、土屋太鳳、山田花子。

同作はろびこにより講談社『月刊デザート』で連載され、累計発行部数は500万部を突破する同名人気コミックを実写化。友達も全くいない、恋もしたことのないガリ勉で冷血な女子高生・水谷雫(土屋)が、となりの席の問題児男子・吉田春(菅田)に、唐突に告白されたことから恋物語が始まる。

作品名にちなみ、“大阪の怪物”に会いに行こうということで、「お笑いの怪物」=大阪を代表する“笑いの殿堂”・なんばグランド花月の舞台に参戦した2人。まずは、内場勝則座長と山田花子、烏川耕一、安尾信乃助と挨拶を交わした。吉本新喜劇の舞台には初登壇となる2人だが、菅田は大阪出身で幼いころから新喜劇の大ファン、家族で見に来たこともあるという。一方、土屋は母親が新喜劇の大ファンだが、自身は生で見るのも初めて。

緊張のあまり硬い表情で立っている2人に、内場座長は「気楽に、リラックスして!」とアドバイスし、他の新喜劇メンバーも合流して本読みが開始された。真剣に臨んでいた2人だが、菅田は突然、映画『となりの怪物くん』の劇中シーンを再現する場面で、山田に向かって「俺、花子のこと好きかも」というセリフにした方が良いのではないかと提案。新喜劇メンバーと相談し、菅田の提案通りセリフを変更することになった。

段取りや立ち位置の確認なども終えると、いよいよ本番に。満員御礼、立ち見も出ていた会場には約900名の客が詰め寄せた。おなじみの吉本新喜劇のメンバーが登場すると大歓声が沸き起こり、キャンプ場を舞台に物語がスタート。キャンプ場の主人の母が「怪物級にびっくりする2人に偶然出会ったから連れてきた」という設定で菅田と土屋が登場すると、思わぬサプライズに会場には驚きの声が響き渡る。

驚きの声は割れんばかりの歓声に変わり、2人が挨拶しようとしてもおさまることがない。挨拶のために菅田が手を挙げると、“真似るネタ”かと勘違いしたのか客席が万歳のポーズになるなど、あたたかい空気の中で、改めて2人は新喜劇に参加した。

2人はテンポよくボケ倒し、驚く場面でも顎が外れて目が飛び出るのではないかと思うほどの表情で、会場の笑いを誘う。菅田の提案でセリフが変更になったシーンも、大成功。さらに新喜劇ではおなじみの"ズッコケ"も披露し、最後は何か言おうとして何も言わずに去る、というこちらも定番のネタで出番は終了。終始、客席が大爆笑&大歓声となった。

菅田将暉コメント

とても緊張しましたが、本当に楽しかったです! 挨拶しようと手をあげたら、皆さんも何故か手をあげて! そういうことじゃない! って思いながら……(笑)。本当にそのくらいノリが良くて優しいお客さんばかりでした。そして実際に舞台に立って気付いたことは、新喜劇メンバーの皆さん本当に声が通るんです! 合わせようとして頑張ったので、終わったら声が枯れていました(笑)。

土屋太鳳コメント

新喜劇の舞台に立つことができて、嬉しかったです。定番のくだりに参加させていただくのはとても緊張したのですが、本当にお客さんの反応が優しくてフォローしていただけて、感激しました。楽しい時間はあっという間で、もっともっとあの場所に居たかったです。菅田さんが最初大きな声ではじめてくださったので、私も大きな声を出すことができました!(笑)