フォーサイトはこのほど、「10年後のAI、現在のAI」に関するアンケート結果を発表した。調査期間は2018年4月2~3日、有効回答は20~49歳の個人1,442人。

7割超が「AIと人間が一緒に働く」

10年後(2028年)には、AIがどこまで広がると思うか尋ねたところ、「実現する」との回答が多かったのは、「多くの産業でAI活用が当たり前になる」(74.3%)、「仕事でAIを活用したツールを使うことが一般的になる」(73.9%)、「AIを搭載したロボットと人間が一緒に働く」(73.2%)だった。

  • 10年後(2028年)には、AIはどこまで広がると思いますか?

年齢別にみると、年齢が上がるほどAIへの期待度が下がる傾向がみられたのに対し、20代はAIへの期待度が他の世代より高かった。

10年後、AIによって暮らしは変化すると思うか聞くと、生活については49.5%、仕事の質については49.2%が「向上する」と回答。一方、幸福度については「低下する」が61.5%を占めた。

AIのことを「分かっている(よく+少し)」と答えた人は33.4%で、「分からない(あまり+全く)」は66.6%に上った。AIについて勉強する必要性を感じている人は55.6%だったのに対し、実際に勉強したいと思う人は44.3%に減少。また勉強する具体的な予定がある人は11.5%にとどまった。

職業別にみると、事務系と技術系での差はほとんどみられず、同社は「技術系が抜きんでて『分かっている』『勉強意欲が高い』わけではないことが分かった」と分析している。