アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が、テレビ東京系ドラマスペシャル『東野圭吾 手紙』の主演を務めることが2日、わかった。放送日は現在未定となっている。

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    亀梨和也

同作は発行部数は240万部超えとなる東野圭吾の代表作を実写ドラマ化。強盗殺人犯の弟という運命を背負った青年・武島直貴(亀梨)が、周囲の差別や偏見に苦しみながらも、やがて自分の家族を持つまでの軌跡を、兄弟の手紙を通して丁寧に描く。

テレビ東京のドラマ、東野作品ともに初出演となる亀梨は「本当にワクワクしています。初めての角度でお仕事ができる事に、いろいろな期待を持ちました」と喜びを表す。犯罪加害者の家族という役どころに「役作りに関しては、あまり用意しすぎないほうがいいかなと思っています。まずは監督の指揮にしっかり反応できるようにいられたら。その中で、目の前で起きている事、感情、そういうものに敏感でいたいなと思います。撮影中は何かに悶々とする時間になると思うので、それを抱えられる自分でいたいと思っています」と真摯に語った。

亀梨は「ドラマの時代設定は原作よりも現代的に、2018年の今の時代に沿った内容になっています」と設定を明かす。「誰もが直貴の兄・剛志のような加害者になり、そして被害者になりうる要素を持っている。それも、無意識のうちに……。この作品の出来事以外にも、どんな些細なシチュエーションでもそうなりうる時代だからこそ、このドラマを通して、視聴者の皆さんに何かを感じてもらえれば、そんな作品にできればと思っています」と意気込んだ。

原作者の東野も「『手紙』は、私自身が答えを探しながら書き継いでいった作品です。亀梨さんも、演技を通じて何らかの答えを発見されるのでは、と思います」とエールを送る。

同局 田辺勇人プロデューサーは「原作を踏襲しつつ、意見や映像を誰もがSNS 上で発信できる現代性を取り入れ、犯罪加害者の家族が直面する現実を、幅広い視聴者層に届くエンターテインメントドラマとして制作します」と意図を説明。亀梨について「アイドルとして圧倒的なパフォーマンスで存在感を放ち、俳優としても強く、そして繊細な感情表現を魅せる」と印象を表し、「直貴がどのような目で、どのような感情で、どのような言葉を発し、世の中を生きているのか……。今まで亀梨さんが見せたことのない姿にも注目です」とアピールした。