東武鉄道の2018年度の鉄道事業設備投資計画にて、東武アーバンパークライン運河~船橋間で新たに急行運転を開始する予定であることが発表された。2019年度末に逆井~六実間の複線化が完成し、これに合わせて2020年春の急行運転開始を予定している。

  • 東武アーバンパークラインの車両60000系(2014年撮影)

大宮~船橋間を春日部駅・野田市駅・柏駅経由で結ぶ東武アーバンパークライン(野田線)は一部区間が単線となっており、このうち逆井~六実間では2019年度末の完成をめざし、複線化工事が進められている。今年度は軌道移設工事等を推進するという。

逆井~六実間の複線化工事が完成すれば、運河駅から柏駅を経て船橋駅までの区間が複線に。すでに急行運転を実施している大宮~春日部間に続き、2020年春から運河~船橋間でも急行運転を開始することで、「所要時間の短縮等、輸送サービスの向上を図り、お客さまにとってより便利な鉄道を目指します」と東武鉄道は説明している。

  • 逆井~六実間の複線化工事の完成に合わせ、2020年春から運河~船橋間で急行運転を開始するという(画像は東武鉄道提供)

東武アーバンパークラインではその他、高柳駅の駅舎が橋上化され、今年度中に供用開始する予定。逆井駅では駅トイレがリニューアルされる。南桜井~川間間の江戸川橋梁では耐震補強工事も進められている。東武鉄道は今年度、鉄道事業において総額360億円の設備投資を行い、安全・安心な駅ホームの整備や鉄道の立体化の推進、車両新造・リニューアルや駅舎リニューアル、インバウンド対応も含めたサービス向上など「より安全で便利な、そして快適で使いやすい鉄道」をめざすとしている。