米Intelは4月26日(現地時間)、2018年度第1四半期(2018年1月~3月)決算を発表した。売上高、1株利益ともにアナリストの予想平均を大きく上回った。

Intelは、これまで同社の柱だったPCセントリック事業を基盤に、データセンター向けなど非PC事業に投資し、PCセントリックからの移行を加速させる戦略を実行している。PC市場が縮小傾向にある中、3月期にクライアントコンピューティンググループが前年同期比3%増の売上高を維持。そうした中で、データ・セントリック事業が堅調な伸びで、売上高全体の50%近くを占める規模に成長した。予測を上回る内容、PC依存からの脱却と長期的な成長が見込める構造へのシフトが評価され、決算発表後にIntel株は上昇した。

3月期の売上高は161億ドルで前年同期比9%増。非GAAPベースの純利益は42億ドルで同30%増、1株利益は0.87ドル。アナリストの予測は売上高151億ドル、1株利益0.72ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ:売上高82億ドル(前年同期比: 3%増)。内訳は76億ドルがプラットフォーム (3%増)、6億ドルがモデム/その他 (4%増)。プラットフォームの売上高は、ノートブックが4%増、デスクトップが2%増だった。
  • データセンターグループ (DCG):売上高52億ドル(前年同期比24%増)。内訳は48億ドルがプラットフォーム、4億ドルが非プラットフォーム。
  • Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高8億4000万ドル(前年同期比17%増)。
  • 不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高10億ドル(前年同期比20%増)。
  • プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高4億9800万ドル(前年同期比17%増)。

3月期の予測を上回るデータセンター向け事業の拡大ペースは今後も続く見通しで、2018年度第2四半期 (2018年4〜6月)の売上高を前年同期比10%増になる163億ドル (±5億ドル)と予測、2018年度通期の売上高見通しを従来の650億ドルから675億ドルに引き上げた。