東京地下鉄(以下、東京メトロ)は4月19日、富士ゼロックスと「働き方改革」で協業し、東京都内において、駅構内に個人専用のオフィス空間を提供するサテライトオフィスの実証実験を6月より開始すると発表した。

これにより、テレワークを活用するビジネスパーソンが、移動中の駅構内でスキマ時間を有効に活用できるようにする。

  • 東京メトロ、駅構内にオフィス空間を設置(画像はイメージ)

南北線 溜池山王駅などで実施

近年、多くの企業が働き方改革を推進する中、直行直帰型の働き方や、自社オフィスへ出勤しないスタイルが増加している一方、ビジネスパーソンがテレワークを行える「場所や環境」の整備は進んでいない状況にある。

そこで両社は「場所の制約から働く人を解放し、世界で最も働きやすい都市『東京』」を実現するため、今回の実証実験を開始することを決定。駅構内というビジネスパーソンの動線上に、個人で利用できるオフィス空間(以下、ワークブース)を提供する。

個人専用のスペースで、仕事に集中できることに加え、情報漏えいの心配をせずに電話や資料作成が行える。15分という短い単位での利用も可能なため、スキマ時間を有効に活用することができるという。まずは南北線 溜池山王駅・千代田線 北千住駅に設置、今後増設を予定している。

予約は、スマートフォンやパソコンなどを通してワークブースの場所・設備・予約状況を確認した上で行う。利用時は、予約したワークブースの鍵をスマートフォンで解錠して利用する。ブース内には、机、充電設備、大型ディスプレーのほか、セキュリティが確保されたWi-Fi環境も完備するという。