2018年4月17日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Cryptominer Malware Threats Overtake Ransomware, Report Warns|Threatpost|The first stop for security news」が、2018年第1四半期に検出されたマルウェアにおいて、仮想通貨マイナーがランサムウェアを超えたと伝えた。RSA Conference 2018においてComodo Cybersecurityが発表したレポートを引き合いに出す形で、この傾向を伝えている。

2017年はランサムウェアがサイバー攻撃における大きな脅威となった。ランサムウェアによって暗号化されたファイルやディスクは基本的には元に戻す方法がなく、身代金の支払いは行わないように呼びかけられている。しかし、実際には多くの個人や組織がランサムウェアの要求に応じて身代金を支払っていたことも明らかになっている。2017年末の時点で、2018年もランサムウェアが猛威を振るうだろうという推測が出ていたが、状況は大きく変わってきた。

2017年末に仮想通貨であるBitcoinの価格が高騰。こうした状況を受け、仮想通貨のマイニングのほうが資金を得やすいという判断が広まったためか、サイバー攻撃の主軸が仮想通貨マイニングへシフトしていった。Comodo Cybersecurityのみならず、他のセキュリティベンダーも仮想通貨マイニングを誘導するサイバー攻撃の増加を指摘している。今後も同様の傾向が続くものと見られる。