左から天崎滉平、小野大輔、山下大輝、米森裕人プロデューサー。

清水ユウ原作によるテレビアニメ「鹿楓堂よついろ日和」の先行上映イベントが、本日4月8日に東京・MOVIX亀有にて行われ、ぐれ役の小野大輔、椿役の山下大輝、きなこ役の天崎滉平、米森裕人プロデューサーが登壇した。

「鹿楓堂よついろ日和」はお茶担当のスイ、珈琲担当のぐれ、料理担当のときたか、スイーツ担当の椿が働く、和風喫茶・鹿楓堂(ろくほうどう)を舞台にしたハートフルストーリー。4名は第1話の上映後に登場し、イタリア人と日本人のハーフであるぐれを演じる小野は、イタリア語で「チャオ!」と挨拶する。日本人の椿を演じる山下も「ハロー!」と乗っかり、猫のきなこを演じる天崎も猫語で喋り出すなど会場を盛り上げた。

イベントではそれぞれの役に決まった際の心境についてトークを展開。体格が大きく、ワイルドな印象を持ち合わせるぐれというキャラクターについて、小野は(ときたか役を演じる)中村(悠一)みたいであると感想を述べる。中村本人も同じ感想を持っていたと明かしながら、自身が持つイメージをいい意味で変えていけたらと意気込みを語った。

椿役の山下は、オーディションの際にはカッコいい声での演技を求められたことを振り返る。実際のアフレコの際には、椿が4人の中で最年少であることから少年らしいトーンで演じてほしいとオーダーがあったことを説明し、ぐれとの掛け合いなど注目してほしいポイントをアピールした。

猫のきなこを演じる天崎は、初めて動物を演じることに最初は戸惑いがあったことを明かす。台本には「ニャー」と記されているが、きなこが何を喋っているか、毎回自分の中で翻訳しながら演じていると説明。そんな天崎の芝居に小野も山下も太鼓判を押す。米森プロデューサーからもその演技が現場で絶賛されていると告げられると、天崎は猫語を喋りながらピョンピョンと跳ねていた。

米森プロデューサーはそれぞれのキャラクターについて、バックボーンを考慮しながらキャスティングしていったと解説。ときたか役を中村が演じることについては“鞘に刀が収まっている状態”と例えながら、「芯の強い声を持っていらっしゃるけど、それをときたかのキャラクターの中に収めている。時々感情が出るというのが合うんじゃないか」と説明し、登壇者や観客を頷かせていた。

またイベントでは諏訪部からのビデオメッセージを上映。さらに小野は事前に連絡を取っていたという中村からのメッセージを、中村をイメージした低い声色で読み上げ、観客の笑いを誘う。そのほかアフレコ現場には毎回さまざまな差し入れが用意されているという話題も。山下は自身の親族がお茶屋を営んでいると話し、「そのお茶を皆さんにプレゼントしたところ、『美味しい』と言っていただいて。監督にも気に入っていただきまして『(アニメに)出してもいいですか?』という、うれしいお言葉をいただいたんです」と恐縮した様子で語り、第2話のどこかにそのお茶が登場しているというエピソードが披露された。

最後は1人ずつから観客へメッセージが贈られる。「我慢はよくない」という山下の言葉に頷いていた小野はそれに同意しながら、スタッフ一同丁寧に作品作りを行っていることに触れ、「極上の飯テロを味わっていただいて、ぜひ美味しいものを食べていただきたいです」とコメント。4人は退場しながらも見どころを述べていき、その後第2話が上映された。

アニメ「鹿楓堂よついろ日和」は、4月10日深夜にAT-Xにて放送スタート。TOKYO MX、KBS京都でもオンエアされる。

※天崎滉平の崎は立つ崎が正式表記。

アニメ「鹿楓堂よついろ日和」

放送情報

AT-X:2018年4月10日(火)より毎週火曜24:30~
TOKYO MX:2018年4月11日(水)より毎週水曜22:00~
KBS京都:2018年4月11日(水)より毎週23:00~

スタッフ

原作:清水ユウ(新潮社「ゴーゴーバンチ」連載)
監督:神谷友美
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:安食圭
プロデュース:GENCO
アニメーション制作:ZEXCS

キャスト

スイ(東極京水):諏訪部順一
ときたか(永江ときたか):中村悠一
ぐれ(グレゴーリオ ヴァレンティーノ):小野大輔
椿(中尾椿):山下大輝
東極八京:前野智昭
角崎英介:鳥海浩輔
きなこ:天崎滉平

(c)清水ユウ・新潮社/鹿楓堂よついろ日和製作委員会