いよいよ22日の放送で最終回を迎えるフジテレビ系バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(毎週木曜21:00~)。シリーズとしては30年以上の歴史を誇る同番組だが、データニュース社が2012年4月から集計する視聴状況調査「テレビウォッチャー」による過去6年間の最高満足度を記録したのは、2016年5月12日に放送された888回記念スペシャルだった。

『とんねるずのみなさんのおかげでした』歴代満足度ランキング

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    データニュース社「テレビウォッチャー」調べ(2012年4月以降)

「テレビウォッチャー」の歴代満足度は、データが残る2012年4月以降のものが対象。この中で、5点満点で4.01という数値を記録したのが、97年6月からスタートした『みなさんのおかげでした』の放送888回を記念した総集編で、番組の大ファンという長澤まさみ、松田翔太、満島真之介といったゲストを迎えた16年5月12日の放送回だった。

自由記述による感想を見ると「大爆笑だった!みなさん初めからのものが見てみたい」(47歳女性)、「昔から面白い」(47歳男性)など、懐かしの映像に満足する声が目立っている。

そして、上位11本中に4本もランクインしたのが、名物企画「2億4千万のものまねメドレー選手権」。郷ひろみの名曲「2億4千万の瞳」の1コーラス中に、芸人たちが何人ものものまねを詰め込んで披露していくもので、チャンピオンであるバナナマンの日村勇紀がとんねるずら審査員に散々非難を浴びながらも、結局最後は優勝をかっさらっていくというのが"お約束"の流れだ。

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とんねるずの石橋貴明(左)と木梨憲武 (C)2018 フジテレビジョン

特に、2位に入った13年10月24日の放送回は、郷ひろみのご本人登場があったということで、「郷ひろみモノマネ選手権でしたがご本人が出てきてとても驚いた」(33歳男性)といった声や、「2億4千万待ってましたー」(28歳男性)というシリーズのファン、さらには「番組が見終わってもしばらくの間『億千万』のフレーズが頭から離れなかった。あれだけ馬鹿らしい感じで集中してやれたら面白くなるのは当然だろうと感動した。楽しんでいる感じが伝わってきて良かった」(46歳男性)など、面白さに感動すら覚える視聴者もいた。

また、番組終了が発表されてから、高い満足度を記録する回が続出。3位の全編コント回(18年3月8日)には「今まで放送された数々のコントを、また見られて良かったです。最後のコントも、やっぱり面白かったです」(42歳男性)と懐かしむ意見に加え、「昔のやつは見たことがないけど、最新のやつ面白かった。終わってしまうのが惜しい」(30歳女性)と『―おかげです』時代を知らない視聴者からも支持が集まった。

7位にも「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権ファイナル」が放送された17年12月21日の回が入り、「2億4千万のものまねメドレー選手権ファイナル」(17年11月30日)も10位につけている。

なお、番組の終了を受け、DVD-BOX『とんねるずのみなさんのおかげでBOX』が21日に発売。宮沢りえや観月ありさの初々しい学校コントや、中森明菜や荻野目洋子などの女性アーティストとの共演による貧乏家コント、そして『みなさんのおかげです』がレギュラー放送になる前の『火曜ワイドスペシャル』時代から参加していたチェッカーズの不良学生コントなどのコントが収録される。

●「テレビウォッチャー」満足度調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)
・サンプル数:関東1都6県、男性1,200+女性1,200=計2,400 ※回収数は毎日変動
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各400サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを同じアンケートモニターへ配信、データを回収するウェブ調査
・採点方法:最高点を「5」とし、「3.7」以上を高満足度に基準