AGC旭硝子は3月6日、同社CDMO事業子会社のAGC Biologicsで、バイオ医薬品の培養能力を増強したと発表した。今回の増強により同社バークレー工場の培養能力はおよそ2倍となり、増強した設備は2018年3月より本格稼働を開始するとのこと。

  • バークレー工場動物細胞培養槽

AGC Biologicsは、動物細胞と微生物を用いたCDMOで、プロセス開発、スケールアップおよび商業製造までの高付加価値サービスを提供している。バークレー工場では、開発初期からPhaseII段階のバイオ医薬品製造・開発受託に特化しており、セルバンクの製造・保管・培養から精製まで幅広いサービスを提供している。

今回、2,000リットルのシングルユース仕様の培養槽を導入することで、開発初期からPhaseII段階の幅広い顧客の要望に応えると共に、開発ステージ進捗に伴うスケールアップ製造にも迅速に対応することが可能となるという。

なお、AGCグループは、今後も大きな需要の伸びが見込まれるバイオ医薬品事業に対し、必要な設備投資を実施していくとしている。