カメラ機器の新製品などがズラリと並ぶカメラ機器の展示会「CP+2018」が3月1日より、パシフィコ横浜で開催中です。乃木坂46のCMでおなじみのマウスコンピューターもブースを構えており、クリエイター向けのPCブランド「DAIV」を展示して来場者に性能をアピールしています。

  • マウスコンピューターのブースではクリエイター向けPCブランド「DAIV」を展示

DAIVはデスクトップPCとノートPCをそろえていますが、デスクトップPCでは高い性能と拡張性、各種インタフェースへのアクセスのしやすさを特徴としています。一方のノートPCでも高い性能を備えていることはもちろん、色域の広い高品質な液晶ディスプレイも重要なポイントだとしています。

RAW現像体験コーナー

RAW現像の体験コーナーでは、デスクトップPCとノートPCで、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4」を実際に操作できます。どちらもハイエンドCPUを搭載するほか、メモリは16GBもしくは32GBと大容量で、プレビューや現像もスムーズに行えます。作業にかかる待ち時間は、積み重なるとストレスになりますから、できるだけ快適な環境を整えたいもの。

  • RAW現像を快適にできるPCとしてDAIVを紹介しているコーナー

DAIVシリーズの製品担当であるマウスコンピューターの森氏によると「デジタルカメラが高性能になるにつれて、写真データ量も増加しています。そのなかでRAW現像を快適に行うにはCPUはCore i7、メモリは最低でも16GB以上が必要になると思います。また、4Kなど解像度が大きな外部ディスプレイに出力したり、マルチディスプレイの環境であればグラフィックスはGeForce GTX 1070 Tiクラスを押さえておきたいですね」とのことです。

展示されていた「DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW」は、最新CPUであるCore i7-8700(3.20GHz)にチップセットはIntel Z370を採用。メモリはPC4-19200 DDR4 32GB(16GB×2)で、ストレージに240GB SATA SSDと3TB HDD、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1070 Ti(8GB)を組み込んだハイスペックなデスクトップPCです。

  • RAW現像モデルである「DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW」

Intelのメインストリーム向けCPUであるCore iシリーズの中でも「Core i7」はハイエンドに位置します。最新世代のCore i7-8700では、従来世代からCPUコア/スレッド数が増加し、マルチスレッド性能が向上しています。負荷のかかる画像・動画編集作業にも向いた製品です。

ノートPCは15.6型の「DAIV-NG5720S1-SH2」と、17.3型の「DAIV-NG7620S2-SH5-DGP」の2台が展示されています。DAIV-NG5720S1-SH2は、CPUがIntel Core i7-7700HQ(2.80GHz)、メモリがPC4-19200 DDR4 16GB(8GB×2)の構成。ストレージが256GB SATA SSDと1TB HDDを搭載しており、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)。液晶ディスプレイが1920×1080ドットのIPS方式です。

  • コストパフォーマンスに優れた15.6型の「DAIV-NG5720S1-SH2」

DAIV-NG7620S2-SH5-DGPは、ノートPCながらデスクトップ向けCPUを搭載しています。Intel Core i7-8700(3.20GHz)で、メモリはPC4-19200 DDR4 32GB(16GB×2)、ストレージは480GB SATA SSDと1TB HDD、グラフィックスはGeForce GTX 1080 8GBと、まさにハイエンド。ディスプレイはIPS方式でAdobeRGB比100%をサポートします。

  • AdobeRGB比100%の液晶ディスプレイを搭載した「DAIV-NG7620S2-SH5-DGP」

高精細なVR体験も

VR体験コーナーでは、DAIVを使って8K解像度で撮影したVR映像をヘッドマウントディスプレイで楽しむことができます。現在主流である4KのVR映像は、ヘッドマウントディスプレイで視聴するとHD画質程度の解像度になるので粗さが目立ち、どうしても没入感に乏しくなってしまうといいます。

  • 「DAIV-DGZ520M1-M2SH2-VR8K」で8Kの映像データを基にしたVR体験。高速なNVMe接続のSSDを採用

8Kの解像度を持つ映像を基にすることで、目に見える解像度はWQHD画質程度となり、ヘッドマウントディスプレイの性能を活かしたリアル感あふれる映像を楽しむことができます。ただし、8K映像は4Kの4倍の情報量を持つため処理が重くなるので、ストレスなく楽しむには高性能なPCが必要になるわけです。

実際に視聴してみると、リアルな描写に驚かされます。荒野の青空と山肌の奥行き感や、高級リゾートホテルからの眼下に広がる美しい眺め、ドローンから見ているような空中からの雄大な景色などを360度で体験できます。

  • ヘッドマウントディスプレイを装着して8K VRを体験している様子。画面では平面だが、VRの世界では全方位に景色が広がる。スペックの高いPCなので表示もスムーズ

こちらの展示に使われていた「DAIV-DGZ520M1-M2SH2-VR8K」は、CPUはCore i7-8700(3.20GHz)にチップセットはIntel Z370を搭載。メモリはPC4-19200 DDR4 32GB(16GB×2)で、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1060 3GBを採用しています。VR仕様ということで、大きな画像データを素早く読み込めるようにストレージは256GB NVMe SSDと2TB HDDを組み込んでいるのが特徴となっています。

人気写真家によるトークイベントも

ステージにおいては人気写真家によるRAW現像テクニックの解説やPC選びのセミナーも行われます。初日の第1回目は秦達夫氏による「RAW現像テクニックを活かした作品作りのヒント」が行われましたが、満席で立ち見が出るほどの盛況でした。セミナー終了後にはQRコードの入ったチケットが配布され、そこからWebアンケートに答えるとDAIVのRAW現像向けモデルが当たる抽選にも参加できます。

  • 立ち見が出るほど初回から大盛況のセミナー

  • セミナーに参加すると抽選でDAIVが当たるチケットがもらえる