ソフトバンクの「SUPER FIRDAY」、KDDIの「三太郎の日」に次ぎ、NTTドコモが同様のサービス「ハピチャン」を開始する。3月から6月まで計4回月替わりで特典を受けられる。大手キャリア3社ともに特典サービスでユーザーのつなぎとめを狙う形だ。

「ハピチャン」対象者は25歳以下

「ハピチャン」はdポイント加盟店の商品を月替わりでもらえるキャンペーン。特設サイトへスマートフォンなどでアクセスしてクーポンを発行することができる。3月の特典は「マクドナルド グラン ベーコンチーズ」が1個、4月は「ローソン プレミアムロールケーキ」が2個特典としてもらえる。5月、6月の特典内容は今後発表される。

  • ハピチャンは25歳以下が対象に(画像はドコモウェブサイトより)

ユーザーであればちょっとした物がもらえるというドコモの施策は、他社と同じ。大きく違うのは、ドコモ場合、特典の対象が25歳以下と限定されている点だ(指定プランへの加入、dポイントクラブ会員であることなど要件あり)。

今回のキャンペーンのスタートのきっかけとしてドコモ広報部は「若年層からの要望を汲み取る形で実現した」と話す。ソフトバンクの場合、学割対象ならば特典が2倍となり、大きな不足感を抱いた若年層がいても不思議ではない。

狙いについては「若年層へのリテンション(つなぎとめ)の強化」(ドコモ広報部)と話す。かつてKDDIの田中孝司社長はau STAR(三太郎の日と関連するユーザープログラム)の実施がMVNOなどへの流出防止の効果を発揮したと明言しており、ドコモも同様の効果が見込めそうだ。

ひとつ解せないのは、ドコモが対象者を絞ったことだ。理由付けするならば、ハピチャンがテスト的な取り組みであるということになるだろう。ハピチャンは6月以降継続するかは未定であり、「動向を見ながら検討していく」(同)としている。ドコモは既存ユーザーのつなぎとめと話すが、今の時期から考えて、3月から本格化する学割商戦に向けて新規ユーザーを獲得するための取り組みであると思われる。効果次第ではサービス対象の拡大などがあってもおかしくはなさそうだ。