アフレルは、小中学生を対象として実施した「EV3ロボット動画コンテスト2017」の審査結果を発表した。同コンテストでは、教育版レゴ マインドストーム EV3を使用して作られたロボット作品を、プログラムして動かした様子の動画で審査が行われた。

同コンテストは、子どもたちにものづくりの楽しさを実感し、創造力を活かしたロボット制作に取り組んでもらう機会として実施されたもの。応募作品は、「機構」、「アイデア」、「映像の魅力」の3点が審査のポイントとなり、グランプリが1名、準グランプリが2名、入選が3名、一般投票賞が5名選出された。

グランプリ「ものまねロボット作ってみた」

  • グランプリ「ものまねロボット作ってみた」

作者のたっつーさんは作品について、以下のようにコメントしている。「未来はロボットが人間の物まねをしたら面白いんじゃないかと思って、物まねロボットを作りました。人の腕の動きを、ロボットが受信して物まねしています。キャタピラの動きは、人がタッチセンサーを押しているのをロボットが受信して動いています。キャタピラの動きも物まねできるようにしたいです。人の動きを読み取るアームを作る事と、物まねをさせるプログラムを組む事が大変でした。」

また、審査員は、「人間にとって危険な場所で人間と同じように動いてくれるロボットはすぐにでも必要だね。ただ、このビデオは、遠隔ダンスや遠隔パフォーマンスといったもっと楽しい遊び方を提案してくれている。2台のEV3の通信、センサーの使い方など技術力も高い。 後半、 人間がロボットのものまねをしているように見えるところも楽しい。」、「コンセプトがとても面白いと思いました。インターネットに繋げば、遠い場所のロボットを自分と同じように動かすことができますね!テレイグジスタンスという研究が似ています。」、「人間とロボットのうごきがシンクロしていてすばらしいと思いました。物まねロボットは、面白いだけではなく、未来の社会の中で、もっとはばひろい分野で活やくしそうです。コントロール側のシステムも体にフィットできるようにくふうされているところもよいと思います。ぜひ、キャタピラのうごきも物まねできるように、さらにチャレンジしていってください。」と評価した。

準グランプリ「未来のピアニスト」

  • 準グランプリ「未来のピアニスト」

作者のAMICUS Kさんは作品について、以下のようにコメントしている。「僕は、昨年クリスマス会が開かれるときに、ピアノとウクレレの演奏を友だちに聞かせたかったので、ピアニストロボットを作りました。工夫したところは、EV3を2台使ってたくさんのアームをつけたこと、また、きちんとピアノを弾けるようにアームを配置したこと、そして、ピアノから落ちないような形にしたことです。プログラムは演奏の部分によって強く押したり、長く押したりするように作りました。」

また、審査員は、「本当にしっかりとピアノを弾けていて、LEGOでこんなことができるのか!と技術力の高さにびっくりしました。そして、ロボットと合奏している動画、とても素晴らしいです。未来を見せてくれてありがとう!」と評価した。

準グランプリ「授業のランキング付をするロボ」

  • 準グランプリ「授業のランキング付をするロボ」

作者のみぃさんは作品について、以下のようにコメントしている。「これは授業のつまらなさを、生徒が寝た回数で判断するものである。つまらなさと関係なく起きてしまわないよう、うちわをつけて快適に授業が受けられるようにした。授業が面白ければ集中でき、つまらないと寝てしまう。ただ、これでは寝た後から面白い授業になっても分からない。そこで、センサーで寝たことを感知し、生徒を起こすようにした。寝た回数を記録し、ランキングを掲示する。そうすれば未来の授業は面白くなるはずだ!」

また、審査員は、「良い意味での脱力感が最高!ロボットの存在意義そのものも『?』だし、 作りも『けっこう雑』。それでいて心に残る素敵なロボットだ。そのまま、先生側の『生徒の居眠り回数をカウントして自動でたたき起こすロボット』に転用できるところもいいね。」と評価した。

なお、各受賞作品の動画は、コンテストの審査結果発表ページにて再生することができる。