2018年2月21日に15thシングル「Memorial」をリリースする声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Ris。「Memorial」は現在放送中の『アイドルタイムプリパラ』を締めくくるオープニングテーマとなっている。

i☆Ris(アイリス)。2012年7月7日結成、同年11月7日にシングル「Color」でメジャーデビュー。レコード会社エイベックスと声優事務所81プロデュース主催の「アニソン・ヴォーカルオーディション」合格者6名で結成し、声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット。2018年2月21日に15thシングル「Memorial」をリリース。4月からは7カ所12公演をまわるツアー「i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~」がスタートする
撮影:Wataru Nishida(WATAROCK)

今回は、同シングルの魅力や聴きどころはもちろん、『プリパラ』と共に歩んできた彼女たちに、現在の想いを語ってもらった。

▼ストレートに表現した楽曲

――「Memorial」は『アイドルタイムプリパラ』最後のオープニングテーマという大切な楽曲にもなりましたね。

山北 『プリティ』シリーズが終わるわけではないんですけど、i☆Risとしてはなんとなく一区切りかなという気持ちはありますよね。卒業生が在校生に送るではないですけど、これからのアイドルに向けて歌う感じかなって。かといって、これまでと違う、特別な気持ちを込めたわけではないんです。私たちが演じてきたキャラクターと一緒にi☆Risも成長してきたと思うので、自然に、ありのままの自分で歌ったら、結果的に気持ちが乗ったんじゃないかなと思います。

芹澤 「Memorial」を聴いたみんなに「寂しくないよ」って言いたいです。今回、いろんな発表があって「寂しい」と言っている人もいましたけど、大丈夫だよって。「寂しくないよ、一緒にいるよ」って。

茜屋 『プリパラ』最初のオープニングテーマの「Make it!」と同じく作詞が森月キャスさん、作曲が渡辺徹さんなんですよ。「Make it!」からはじまって、「Make it!」という楽曲が生まれました。ここに至るまでたくさんの人の愛を感じます。これからも輝き続ける、夢を感じるような、ワクワクした、素直な気持ちでストレートに歌わせてもらいました。

山北早紀(やまきたさき)。1991年2月28日生まれ。北海道出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:さきさま。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』東堂シオン/プニコン役、『ハンツー×トラッシュ』速水真紀役、『ベイブレードバースト』高木アツト役、『這いよれ!ニャル子さんW』ツル子役など(左1)
芹澤 優(せりざわゆう)。1994年12月3日生まれ。東京都出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:ゆう。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』南みれぃ/チュッペ役、『賭ケグルイ』夢見弖ユメミ役、『双星の陰陽師』音海繭良役、『魔法少女サイト』穴沢虹海役など(左2)
茜屋日海夏(あかねやひみか)。1994年7月16日生まれ。秋田県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:ひみ。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』真中らぁら役、『終末のイゼッタ』イゼッタ役、『Dance with Devils』立華リツカ役、『ミイラの飼い方』茂木朝役、『魔法少女サイト』奴村露乃役など(左3)

若井 やっぱりこの楽曲には感謝の気持ちが大きいです。歌詞も共感できる部分が多いし、自分としても、キャラクターとしても、イメージがしやすいですね。深く考えなくても、シンプルに歌えましたね。

久保田 これまでi☆Risが担当してきた『プリパラ』オープニングって、歌詞のなかに『プリパラ』用語がたくさん入っていることが多かったんですけど、今回は1番サビ最後の"プリパラドリーム"しか入っていないんです。でも、歌詞を聴いていると、そらみスマイルやドレッシングパフェを思い起こしますね。

澁谷 私は後の方のレコーディングだったのでメンバーが歌っているのを聴きながらだったんですけど、みんな歌い方に温かみがあった。そのぬくもりを感じながら、『プリパラ』への感謝の気持ちを愛を込めました。

若井友希(わかいゆうき)。1995年10月30日生まれ。岐阜県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:ゆうき。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』レオナ・ウェスト役、『賭ケグルイ』皇伊月役、『双星の陰陽師』珠洲役、『BEATLESS』村主オーリガ役など(右3)
久保田未夢(くぼたみゆ)。1995年1月31日生まれ。埼玉県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:みゆたん。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』北条そふぃ/ポワン役、『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバルALL STARS』朝香果林役、『キラッとプリ☆チャン』萌黄えも役、『邪神ちゃんドロップキック』メデューサ役(右2)
澁谷梓希(しぶやあずき)。1993年8月11日生まれ。埼玉県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:ずっちゃん。主な出演は『アイドルタイムプリパラ』ドロシー・ウェスト/ピツジ役、『舟を編む』海くん役、ディズニー・チャンネルアニメ『ライオン・ガード』バンガ役、『ガッチャマン クラウズ インサイト』名尾さおり役など(右1)

――今回の衣装も澁谷さんのデザインですね。

澁谷 シングルの衣装をプロデュースしたのは今回が2回目なんです。ライブ映えする衣装と、シングル用の衣装って違うと思っていて、やっぱりライブは照明がどう当たるかとか、遠くから見ても目立つとかをメインで考えます。今回は、リリースイベントなどでお客さんと近くで接することを考えたときに、ドキドキ感を出したいなと思いました。

▼『プリパラ』に出会って……

――今回の楽曲はまさに『プリパラ』集大成という感じですけど、みなさん『プリパラ』と出会ってどう変わられました?

若井 私はお芝居が楽しくなりました。声優としてまだ初心者な状態で『プリパラ』に参加したので、お芝居をするという楽しさを学べました。

茜屋 自分でも知らない自分の新しい面を発見できました。それまでやっていたお芝居はクールな感じというか、(真中)らぁらちゃんみたいな飛び抜けた明るいキャラクターに挑戦したことはなかったんです。『プリパラ』イベントではMCをやらせてもらうことが多くて、i☆RisのイベントではさきさまがMCをやってくれるので(笑)。

久保田 私i☆Risが声優とアイドルのグループですと自信を持って言えるようになりました。『プリパラ』以前は、声優のお仕事はあまりなくて、アイドルの現場にたくさん出ていました。それでもi☆Risを紹介するときは「声優もアイドルも一所懸命やるグループです」という言い方をしていて、それは自分のなかであんまりバランスを取れていないなって。『プリパラ』をやるようになって、アイドルっぽい曲も増えて、声優のお仕事も増えて、私たちがやりたかったi☆Risを作ってくれたのが『プリパラ』ですね。

芹澤 私はメンバーのことが、ほんとに好きだと思えるようになりました。

澁谷 ほんとかよ(笑)。

芹澤 うん。『プリパラ』が始まるまでは、自分のことしか見てなくて、「なんで私こんな活動しているんだろう。なんでほかの女の子たちといるんだろう」って気持ちが強くて。『プリパラ』がはじまって、キャラクターと向き合っている姿を見て、個々が大事な存在だなっての思いはじめてきたんです。いまはメンバーのすごいと思うところを全員分言えます!

山北 私は『プリパラ』に出会わなかったら死んでたかも……ってレベルです。これまではi☆Risとしてアイドルイベントに出たときも、「誰だこいつら」って反応だったんですよ。『プリパラ』が始まってから「あに☆ぱら」というイベントで「Make it!」を歌ったとき、とても歓迎されました。そこから認められた感じがしましたね。あと個人的には、(東堂)シオンちゃんを演じるようになって、ロックな歌がうたえるようになりました。幅が広がりましたね。

澁谷 『プリパラ』はもちろん、ドロシー・ウェストと出会って、澁谷梓希が形成されたと思います。自分のやりたいことを叶えるために一歩踏み出す勇気や、想いを伝える大切さはドロシーからもらいましたね。そして、ドロシーとして演じている声が、ほかの作品でも求められるようになってきた。ドロシーや『プリパラ』は私にとって神に近い存在です。

▼ライブは楽しいんだぞって思わせたい

――カップリング曲の「キラキラGood day」と「漢」はいかがでしょうか。

澁谷 どちらも「Happy New World☆」みたいなキラキラしたアイドルソング。ですよね。候補曲を聴いたときに、パッとこれだっと思ったものが採用されていました。「キラキラGood day」は女の子の歌で、「漢」は女の子から見た男の子の歌。それぞれ対比があって面白いんですよ。「漢」ってタイトルは若井ちゃんが付けたんですよ。

若井 別の仮タイトルはあったんですけど、インパクトがあったほうが目を引くかなって。最初はシンプルに「男」だったんですけど、「漢」にしました。「気になる」「聞きたい」という声が多いので、よかったなと思います。

芹澤 友希さんの読み通りだね。

――4月からは7カ所12公演をまわるツアー「i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~」がとうとう始まりますね。

若井 去年のツアーといかに変えていくかですね。今回はアルバム『WONDERFUL PALETTE』を引っさげてのツアーなので、全員のソロ曲があるんですけど、ソロコーナー自体は去年もあったので、今年はどういう見せ方をするかを考えています。

澁谷 演出面もセットリストも、いろんなライブを観て勉強しています。「さすがi☆Ris」って思ってもらえるようなツアーにできたらいいですね。

久保田 『WONDERFUL PALETTE』の発売から時間が経ってのツアーになります。ファンのみなさんもたくさん聴いてくださっていると思います。全員が自分名義のソロ曲を歌うのは今回がはじめてなので、楽しみですね。自分のソロはもちろん、ほかのメンバーがどういう感じでくるのか、期待しています!

茜屋 武道館が終わってからは、新しいライブをやるたびに「いかに武道館を超えるか」と考えています。なので、いい意味で裏切っていきたいですね。

芹澤 私はツアーがすっごい楽しみなんですよ。最近のi☆Risってライブが少ないんです。リリースイベントもメンバーバラバラなので。ここ数年の中でライブをしたい欲が一番高いですね。『プリパラ』の流れでi☆Risのライブを観に来てくれる人もいるので、ライブは楽しいんだぞって思わせたいですね。

山北 みんながまとめてくれたので、私はひとこと。……足腰に気をつけてがんばりたいと思います。

澁谷 あはは。

芹澤 小笑いだったのがいいね。

山北 こういうテンションでやっていきますので、よろしくお願いいたします。

▼i☆Ris、15thシングル「Memorial」

発売日:2月21日
●CD+DVD
価格:1,944円(税込)
CD収録内容 01 Memorial
02 キラキラGood day
03 Memorial(instrumental)
04 キラキラGood day(instrumental)
DVD収録内容 01 Memorial-Music Video-
02 Memorial-Off Shot Movie-
●CD only 価格:1,296円(税込) CD収録内容 01 Memorial
02 キラキラGood day
03 漢
04 Memorial(instrumental)
05 キラキラGood day(instrumental)
06 漢(instrumental)

CD+DVD

CD only

▼i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~



日程:2018年04月19日
開場/開演:18:15/19:00
会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール(東京都)

日程:2018年04月30日
昼の部 開場/開演:14:00/15:00、夜の部 開場/開演:18:00/19:00
会場:NHK大阪ホール(大阪府)

日程:2018年05月06日
開場/開演:18:30/19:00
会場:トークネットホール仙台(仙台市民会館) 小ホール(宮城県)

日程:2018年05月12日
昼の部 開場/開演:14:15/15:00、夜の部 開場/開演:18:15/19:00
会場:和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール(埼玉県)

日程:2018年05月19日
開場/開演:13:30/14:00
会場:都久志会館(福岡県)

日程:2018年05月26日
開場/開演:18:30/19:00
会場:Zepp Sapporo(北海道)

日程:2018年06月10日
昼の部 開場/開演:14:00/15:00、夜の部 開場/開演:18:00/19:00
会場:中野サンプラザ(東京都)

日程:2018年06月16日
昼の部 開場/開演:14:00/15:00、夜の部 開場/開演:18:00/19:00
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知県)