女優の仲里依紗が、浮気されてしまう妻(=サレ妻)を演じるテレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)。17日に放送された第4話では、仲演じる高森杏寿と浮気夫・純平(塚本高史)の関係が再構築されたが、浮気相手の里奈(松本まりか)が巧妙に夫・渡(中村倫也)の怒りに火をつけたことで、地獄の4者面談が開催された。飯田爽プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、この第4話を振り返る。

  • 001のalt要素

    17日放送の第4話で展開された4者面談「渡劇場」=テレビ朝日提供

テーブルに並んだ好物は中村倫也の発案

今回の見どころは、何と言ってもモンスターパワハラ冷徹夫・井筒渡が主催した4者面談。杏寿、純平、渡、里奈の4人が初めてそろうシーンは、スタッフに「渡劇場」と名付けられ、台本上で20ページにもおよんでいた。

飯田Pは「動きがほとんどなく、とにかく会話し続けるこういうタイプのシーンは、セリフを覚えることも含め、役者さんたちの力量が問われ、とても難しいんです。ドラマの制作や編集ではよく『もつ』『もたない』という言い方をしますが、ただ会話するだけで『もたせる』というのはうまくいかないと、地味で抑揚のない単調なものになりかねないのです」と、このシーンのリスクを説明する。

それでも、今回は「期待に応えてくださり、小野浩司監督と4人の俳優さんたちのおかげでこのシーンは見ごたえあるものに仕上がったと思います! 渡さんのヘビのようなしつこさ、里奈に目線をやるのに全然合わせてもらえない夫婦のすれ違いっぷり、そして里奈の『純平さんは本当に私を愛してくれました』という表情の切実さ…」と絶賛。杏寿が「慰謝料を請求します」と毅然と言い放つ一連のシーンでは、杏寿に向かって6分半にわたりカメラが回り続けていたという。

「渡劇場」に至るまでに里奈は、渡に従順な芝居や、渡の好物を作って油断させ、その先に激怒させる作戦を実施。そのテーブルに並んだ渡の好物だという洋食の数々は、中村倫也の発案だった。渡が牛乳好きということで、小野監督は「子供っぽい食べ物が好き」と連想してオムレツを提案したが、中村との協議で、ハンバーグがメインディッシュとして加わったそうだ。

里奈は「あざと面白い」にレベルアップ

そんな中村は、SNSで女性に人気。食べ物の子供っぽい嗜好に「ギャップ萌えする」などの声もあり、「怖すぎてかっこいい」「不器用すぎて愛おしい」といったマニアックな好みが集まっている。なお、渡の強烈名場面を集めた2分動画が、YouTubeテレビ朝日公式チャンネルと、番組公式サイトで公開されている。

一方の里奈は、これまで「あざとかわいい」と呼ばれてきたが、あざとさが暴走し始め、第4話では「あざと面白い」にレベルアップ。ラストで杏寿に、ベッドインした黒井(山田裕貴)とのホテルでの写真を見せつけるシーンの里奈は「迫真の演技が怖いを通り越して、仲さんと塚本さんがプッと少し笑ってしまうほどでした」(飯田P)という。

  • 002のalt要素
  • 003のalt要素
  • 17日放送の第4話より=同

次回は"色気"も濃厚、てんこもり

次回24日放送の第5話では、せっかく関係を再構築した高森夫婦が、またも大変なことに。杏寿と純平のシーンは、「仲さんの滂沱(ぼうだ)の涙に、思わずほろりとしてしまうと思います」と予告している。

一方の渡と里奈は、最終決戦へ。「決意を決めた妻の夫へのしっぺ返しはすごいです。怖いです。そして、里奈から純平へ再び繰り出される数々の魔性砲撃も、とんでもないことになってます」と波乱の展開で、「チーフの松田礼人監督の演出で"色気"も濃厚、てんこもりでお贈りします。どうぞご期待ください」と呼びかけている。

  • 004のalt要素
  • 005のalt要素
  • 006のalt要素
  • 24日放送の第5話より=同