インターネットテレビ局・AbemaTVは16日、俳優・三浦翔平主演の完全オリジナル連続ドラマ『会社は学校じゃねぇんだよ』を4月より8週にわたって配信することを発表した。同作は、AbemaTVを運営するサイバーエージェント・藤田晋社長の著書『渋谷ではたらく社長の告白』がベースしたリベンジサクセスストーリー。今回の企画者でもある藤田社長に、同作にかける思いを聞いた。

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    サイバーエージェントの藤田晋社長

同作は、就職せずにベンチャー起業を志す若者が増えている現代の世の中の現象を捉えながら、「夢・恋愛・金・友情」をテーマにした物語。学生時代、渋谷のギャル男たちの代表をしていた主人公・藤村鉄平役(三浦)が、偶然手に取ったベンチャー企業の社長の本に書いてあった言葉に感銘を受け、自らもそのベンチャー企業に入社する。鉄平はその後、自ら仲間たちと起業することを決意し、多くの壁にぶち当たりながらも「会社は学校じゃねぇんだよ」と決め台詞をはいて前に進んでいく。

藤田社長は、ベンチャー起業を志す若者の物語にしようと思った理由について、「現在のベンチャー起業のリアルは、渋谷近辺のスタートアップ企業群にあります。しかし、往来のテレビ局が作る起業家をテーマにしたドラマは現場のリアリティを捉えきれてないと感じていました。そこで自らもベンチャーであり、スタートアップ事情に詳しい我々が、経験を活かしてドラマを作りたいと思いました」と説明。

著書『渋谷ではたらく社長の告白』がベースの物語だが、「サイバーエージェントを起業して大きくしていった話と、現在の若者がユーチューバーなどのインフルエンサー関連の事業で起業して行く話のハイブリッドになっています」とのこと。「日々、ベンチャー企業の中で起きている、孤独、葛藤、裏切り、恋愛など、ベンチャー企業"あるある"を私の経験に加えて、社内外でのヒアリングを通じて集めて、エピソードに盛り込んでいます」と明かし、「ゼロから会社を作るということはどういうことなのか、それにまつわるお金、恋愛、友情、夢を追いかける若者に見て欲しいです」と呼びかけている。

また、ベンチャー起業を志す熱い主人公・藤村鉄平役として連続ドラマ初主演を務める三浦翔平について、「『奪い愛、冬』(テレビ朝日)での三浦翔平さんの狂っていくような演技を見て、主演は三浦さんしかいないと思いました」と語った。

同局では現在、完全オリジナル連続ドラマの第1弾として『#声だけ天使』を配信中で、『会社は学校じゃねぇんだよ』は第2弾となる。藤田社長は「AbemaTVオリジナルのドラマに対する質が高いという信頼感ができればと思っています」とブランド確立を狙う。

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