JR西日本は14日、ジェイアール京都伊勢丹を中核とする京都駅ビルの大規模リニューアルに着手すると発表した。顧客の多様化に合わせた魅力向上を目的に低層階を刷新するもので、ジェイアール京都伊勢丹は開業以来、最大規模のリニューアルとなる。

  • 京都駅西口改札前イメージ

  • ジェイアール京都伊勢丹地下食品売場リニューアルイメージ

駅ナカ商業施設は利用者の流動に合わせて配置を抜本的に見直し、土産物売場を改札周辺に大規模に集積するとともに品ぞろえを充実させる。コンビニエンスストアや食品、ドラッグストアなどデイリーニーズに対応する店も充実させ、コインロッカーを増設し、外貨両替機も設置して観光・旅行ニーズへの対応も図る。

ジェイアール京都伊勢丹は「京都と世界」「伝統と革新」をキーワードに、地下1階と地上2~5階を京都ならではの魅力に世界基準の価値を取り入れた新しさを提案するフロアに一新。地下1階は増床して和洋菓子・和洋酒・パン売場を拡大し、「格」と「新しさ」を打ち出す。地上2~5階は化粧品・婦人靴・バッグなどのブランドラインナップを充実させ、京都最大級の雑貨販売ゾーンを実現。トレンドのファッションや旬なデザイナーズブランドがそろう高感度な婦人服フロアに刷新する。

今月から順次工事に着手し、駅ナカ商業施設は2019年春に全面開業の予定。ジェイアール京都伊勢丹は地下1階が2018年末から2019年初、地上2~5階が2020年春にそれぞれ全面開業を予定している。