共同会見の様子。

テレビアニメ「HUGっと!プリキュア」と、劇場アニメ「映画プリキュアスーパースターズ!」の合同会見が、本日2月1日に都内にて行われた。

まず東映アニメーションの鷲尾天プロデューサーが登壇し、2004年2月1日に放送スタートしたシリーズ第1作「ふたりはプリキュア」にちなみ、2月1日が「プリキュアの日」として制定されたことを報告した。

またシリーズ誕生から15周年を記念して制作されたオリジナルPVがスクリーンにてお披露目。学生・社会人の女性が落ち込んだとき、挫けそうなときに「ふたりはプリキュア」のなぎさとほのかの映像が流れ、「ぶっちゃけありえないことだって大丈夫」「これからもずっと一緒だよ」と心の支えになる様子が映し出された。鷲尾プロデューサーは「映像に登場している女性は、ほぼほぼ二十歳前後です。当時熱狂して観ていただいたお子さんたちは5歳くらいが中心でしたが、その子たちがちょうど成人を迎える年が今年。かつての子供たちが、プリキュアの年齢を超えて大人になっている自分にびっくりしているのではないかな」と微笑み、「その女性たちの期待に応えるべく、懐かしいと思ってもらえること、『私、観てた』『持ってた』と思えるものを今年いっぱいかけて展開してきちんと届けたい。それが15周年の目的でございます」と語った。さらに「テレビシリーズと映画につきましては、これまでと変わらず今の子供たち、未来のレディたちに向けて丁寧に、そして印象に残るように、大人になっても忘れないような作品作りをしていきたい」と抱負を述べる。

次にABCアニメーションの梅田和沙プロデューサーが、「HUGっと!プリキュア」のキャラクター・はぐたんのぬいぐるみとともに登壇。「映画プリキュアスーパースターズ!」について「『魔法つかいプリキュア!』『キラキラ☆プリキュアアラモード』『HUGっと!プリキュア』の3世代を描く物語です。“3”にちなみまして、映画のポイントを3つご紹介します。1つ目、映画のテーマは『約束』です。野乃はなが幼い頃に出会った不思議な少年クローバーとの約束を果たせなかったことにより、世界に危機が訪れてしまう。はなは約束を果たすため、そして世界を守るためにプリキュアと映画をご覧になっている皆さまの力を借りて、クローバーに思いを伝えに行くという物語です。約束は大人にも子供にも大切な行為。友達との約束、家族との約束、自分自身との約束、それらの約束を守るという気持ちと行動が現実を変えていく力になり、プリキュアと同じように自分たちにも夢を叶える力があるんだと感じてもらえれば幸いです」と願いを込めた。

「2つ目は、クローバー。映画のロゴにもクローバーがちりばめられていて、作品のモチーフになっています。クローバーの三つ葉は3世代の象徴。花言葉は約束、復讐、幸せで、その3つの要素が映画に含まれています。3つ目、不思議な少年クローバーや、作品の世界観の一部はアイルランド文化からインスパイアされています。イギリスの児童文学にも多大な影響を与えたアイルランド文化は、日本の文化とも細かい共通点があり、美術設定にも反映されています。そういう細かいところにもご注目いただければ」とアピールした。

そして「HUGっと!プリキュア」の主人公・野乃はな/キュアエール役の引坂理絵、薬師寺さあや/キュアアンジュ役の本泉莉奈、輝木ほまれ/キュアエトワール役の小倉唯が、キュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワールの着ぐるみとともに現れる。引坂はキュアエールと顔を見合わせ、小声で「いくよ!」と合図。引坂は「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」とセリフを、キュアエールはかわいくポージングを息ぴったりに決めた。

キュアエール役を射止めたときのことを聞かれた引坂は「マネージャーさんから連絡を受けて、合格したよと。まさか自分の身にこんなことが起きるのかと衝撃でいっぱいで、胸がいっぱいになってしまい、うれしさからその日はずーっと大泣きして朝まで寝られませんでした」と告白。「しばらくすると15作品ある、今までバトンを繋いできたプリキュアに対して、私がどうやって関われるのかなと考えはじめまして。選んでいただいたということは、私にできることがきっとあるので、私がどうはなちゃんとエールと絆を深めていくか。私にしか見せられない世界があると思いますので、応援していただければ」と意気込んだ。

本泉も「プリキュア15周年ということで、長く素敵な歴史を持ったプリキュアシリーズに関わらせていただけること、素敵なキャラクターに出会えたこと、光栄に思います」とにっこり。「初めてキュアアンジュを演じたときに、本当に私がプリキュアなんだなと改めて実感することができました。たくさんの先輩方が積み上げてきたプリキュア、そしてたくさんの愛が詰まったプリキュアを、私も一員として支えていき、一緒に盛り上げていけるように、さあやとともに成長していきたい」と決意をうかがわせた。

子供の頃、プリキュアを観ていたという小倉は「プリキュアを観て育った自分がプリキュアになる番がやってきた。そんな日が来るとは夢にも思っていなくて、今日も夢の中にいるような感じですごくドキドキワクワクしています。幼いときにプリキュアを観て感じたドキドキ、憧れ、強さ、優しさ、絆……いろんなものを教えてくれた大事な作品なので、自分がたくさんの子供たちや世代を超えた人の心に響くようなお芝居をできるよう、楽しみながら取り組んでいきたい」と感無量の様子を見せる。

続いて「映画プリキュアスーパースターズ!」に出演する北村一輝と小野賢章が、「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」「HUGっと!プリキュア」のプリキュア12名に連れられてステージに。北村はプリキュアの着ぐるみを見ながら「みんなかわいいですよね。目を見てくるので、ドキドキしてしまって。いちいちキュンキュンする……たまんないですよね」と、プリキュアたちの魅力にノックアウトされた様子。小野も「そうなんです。ステージの裏で、(観客は)誰もいないのに目を合わせて目を見てくる。どこを見ていいかわからないくらい華やかで、目が泳いじゃいます」とタジタジだったことを明かした。

世界中を嘘だらけに変えようとする怪物ウソバーッカ役の北村は、今作で声優初挑戦。オファーを受けて「すごくうれしかったんですよ。役の内容を聞く前に、『やります』って即返(事)。僕がこの世界観にいていいのかっていう戸惑いもありましたが、僕らでも知っているアニメの世界に入れるのは光栄なことですし、楽しんでやろうかなと」「脚本を読んだとき、セリフが『なんだウソー』とか『信じないウソー』とか『ぐえー!』とかで楽しくて」と述懐する。

クローバー役の小野は「僕も中学生くらいのときに、妹が『プリキュア』を観ていたのを見ていたんです。1作目の歌も歌えますよ」と答え、「クローバーはとてもピュアで、最初は全てを諦めてしまっている。そういうところから登場していくので、そこからはなと出会って、どう心情が変わっていくのかを大事に演じました」と語った。

新作テレビアニメ「HUGっと!プリキュア」は2月4日より放送スタート。「映画プリキュアスーパースターズ!」は3月17日に全国公開される。

(c)2018映画プリキュアスーパースターズ!製作委員会