ドラム式洗濯機の中に5歳の男の子が閉じ込められ、死亡したという報道があった。消費者庁が配信している「子ども安全メール」によれば、2015年にも都内で同様の事故が起こっている。

同庁は「子どもが勝手に洗濯槽の中に入らないよう、使っていない時でも、蓋は必ず閉めて、蓋が開かないようにするチャイルドロック機能を利用しましょう」と呼びかけている。

  • 洗濯機による子どもの事故を防ぐには?(画像はイメージ)

「子ども安全メール」では2014年、洗濯機に子どもが入り、死亡する事故が海外で発生している状況について報告。「ドラム式洗濯機によじのぼって洗濯槽に入り、蓋が閉じて、出られなくなり死亡」、「洗濯槽の中に入り込んだ際、弟が操作ボタンに触れて洗濯機が動き出し、打撲により死亡」といった事例も寄せられているという。

また洗濯機による水の事故にも注意が必要だ。2012年の配信メールでは「子どもは好奇心が旺盛。水音に興味をそそられ、洗濯機の中をのぞき込んで落ちてしまうことがあります」と指摘している。

わずか10cmの深さでも口と鼻をおおうだけの水があれば、溺れてしまうケースがあるとのこと。洗濯機が止まっていても、浸け置き洗いなどで水をためている場合は目を配っていた方がいいだろう。

消費者庁によると、最近の製品では閉まった蓋を中から開けることができるものもあるが、開けることができない製品も多く使用されているそうで、同庁は「子どもが勝手に洗濯槽の中に入らないよう、使っていない時でも、蓋は必ず閉めましょう。蓋にゴムバンドをかけるなどの工夫も必要です」と呼びかけている。