マイクロンジャパンは1月22日、SSDとDDR4メモリの新製品に関する説明会を開催した。メインストリーム向けのSSD「Crucial MX500」は、すでに2.5インチモデルが日本でも発売されているが、M.2版は第1四半期での投入を予定する。また、ゲーマー向けのDDR4メモリ「Ballistix DDR4 Tactical Tracer」は2月の発売を予定している。

Crucial MX500 - 第2世代の64層3D NANDを採用したコスパ重視SSD

CrucialブランドのSSDに関してはマーケティング担当マネージャのジョナサン・ウィーチ氏が紹介。Crucial MX500は、Micronの第2世代となる64層3D NANDメモリを使用し、前世代のMX300と比較して、優れたコストパフォーマンスと信頼性を実現しているという。

  • 米Micron Technologyのジョナサン・ウィーチ氏

    米Micron Technologyのワールドワイド ストレージ マーケティング担当マネージャのジョナサン・ウィーチ氏

メモリチップの一部をSLC的に利用することで書き込み速度を向上させており、メモリの損傷に対する冗長性も確保している。また、性能だけでなく信頼性も高く、MX300が3年保証に対してMX500では5年間に拡大したという。

  • 旧製品のMX300との比較表

    旧製品のMX300との比較表。限定保証が3年から5年に伸びているため、PCを使っている期間すべてで保証が得られるであろうという点が心強い

  • Micron第2世代の3D NANDチップは64層構造で小さいチップサイズとアピール

    Micron第2世代の3D NANDチップは64層構造で小さいチップサイズとアピール

  • MX500の特徴

    MX500の特徴。一部のセルをSLCのようにして利用することで高速書込みを実現し、コンデンサなしで突発停電にも対応できる

パッケージ内に入っているガイドから日本語対応、スマホ対応のwebへ誘導。ガイド写真や動画を見ながらセットアップできるように工夫されている。

  • SSDの装着/換装手段を紹介するビデオも用意

    SSDの装着/換装手段を紹介するビデオも用意されているという

MX500のモデルと価格
容量 想定価格(税込)
250GB 11,000円前後
500GB 18,000円前後
1TB 34,000円前後
2TB 66,000円前後
  • 展示された製品

    当日展示された製品。MX500は10日頃から販売を開始している。M.2は3月までに発売予定でMVMe製品は現時点では未定

  • 店頭に置かれるボード

    店頭に置かれるボード。かなり細かくスペックが書かれており、総書込可能容量(TBW)にも言及しているのが印象的だ

  • パッケージの中身はかなりシンプル

    パッケージの中身はかなりシンプルだが、右の説明書に書かれているURLにアクセスすることで取り付け方などを日本語で確認できる

Ballistix DDR4 Tactical Tracer - LEDで光るきらびやかなメモリ

メモリに関してはDRAM担当プロダクトマーケティング ディレクターのジム・ジャーディン氏が説明した。Ballistixは「尖ったユーザー」をターゲットとするブランドで、「Ballistix DDR4 Tactical Tracer」はメモリモジュール上部にLEDしたモデルだ。2017年6月に発表済みの製品だが、その後もブラッシュアップを図っており、2018年2月の発売を予定する。

  • Ballistix DDR4 Tactical Tracer

    Ballistix DDR4 Tactical TracerはカラフルなRGB LEDイルミネーションが特徴なのでそのデモが用意されていた。4枚のモジュールの一番下はライトパイプを外した状態

  • 米Micron Technologyのジム・ジャーディン氏

    米Micron TechnologyのDRAM担当プロダクトマーケティング ディレクターのジム・ジャーディン氏

LEDは8ブロック(に2つづつ)付いており、各ブロックがフルカラーで制御できる。また、光を分散させるライトパイプが付いているので、パイプが付いたままでは拡散された光を、パイプを外すことでダイレクトな光を楽しめる。

  • いわゆるゲーマー向けの高性能製品

    いわゆるゲーマー向けの高性能製品で発表から発売まで時間がかかったのは製品のブラッシュアップを行ったため

ライトパイプのは3Dモデルが公開され、ユーザーオリジナルのライトパイプを3Dプリンタで製作することもできる。互換性に関してはIntelの100/200/300とAMDチップセットと幅広く対応する。

  • ゲーマー向けメモリモジュールらしいLEDイルミネーション機構

    ゲーマー向けメモリモジュールらしいLEDイルミネーション機構。光り方はアプリで変更可能

  • ライトパイプは2本のピンを外してスライドさせるだけで脱着可能

    ライトパイプは2本のピンを外してスライドさせるだけで脱着可能。3Dプリンタでオリジナルのライトパイプを作ることもできるという事でMOD PCのワンポイント要素になりそうだ

  • Intel/AMDマシン向けの互換性を確保

    Intel/AMDマシン向けの互換性を確保している

Ballistix M.O.DユーティリティーでLEDをコントロールできるほか、次バージョンではAPIを公開することでゲームメーカーなどの開発者が、ゲームごとにイルミネーションを調整するといったことも想定しているという。

  • ユーティリティを使用することでイルミネーションパターンの変更が可能

    Ballistix M.O.Dユーティリティを使用することでイルミネーションパターンの変更が可能。次のバージョンでAPI動作も行うという

8/16GBモジュールでDDR4-2666とDDR-3000、これを1/2/4本構成の計12製品をラインナップする。

  • このようなブリスターパッケージで販売

    これは今回紹介する製品とは違うが、このようなブリスターパッケージで販売される