ドラマ『最後の晩ごはん』(BSジャパン 1月12日スタート 毎週金曜23:30~)の記者会見が6日、東京・六本木の同局で行われ、俳優の中村優一、杉浦太陽、篠田三郎、メガホンをとった千村利光監督、原作者の椹野道流氏が出席した。

左から、杉浦太陽、中村優一、篠田三郎

原作シリーズ60万部突破の『最後の晩ごはんシリーズ』を実写ドラマ化した同作。ねつ造スキャンダルで芸能活動休止に追い込まれた若手俳優の五十嵐海里(中村)が、自分を救ってくれた定食屋の主人・夏神留二(杉浦)の店『ばんめし屋』で働くことになったが、その店にはなんと"最後の晩ごはん"を求めて幽霊のお客さんがやってくる……。人の優しさとごはんの美味しさに救われる、切なくてファンタジックなほっこり青春お料理物語。

そんな同作の見どころを聞かれると、中村は「美味しそうに捉えている料理のシーンはもちろん、夏神さんと海里の師弟関係、そして篠田さん演じるロイドと海里のコンビネーションも見ていただきたいなと思います」と紹介し、さらに中村は『仮面ライダー』、杉浦と篠田は『ウルトマラン』と特撮ヒーロー作品で人気を博したが「偶然にも僕たち3人ヒーローなんですよ。ヒーローが武器や必殺技を使わず、料理で幽霊を成仏させるというところもみどころなんじゃないかなと思います」とアピールした。

また、どのように役作りをしたか尋ねられると、ワイルドキャラの夏神を演じる杉浦は「お話をいただいたときは、僕に夏神ができるのかという不安がものすごく強かったです。ヒーローをやっていたときから爽やか好青年俳優としてやってきたので(笑)、どうやっても夏神にならないと思ったんですけど、この白T(シャツ)のピチピチ感と、この三角巾を付けたら"ちょっとイケるかな"と思いました」と回顧し、「テレビではテンション高めにやっているんですけど、プライベートは大人しめに喋っているので、プライベートの男の部分を出していこうと意識しました」と明かした。

一方、中村は「僕自身も1度芸能活動を辞めていまして、3年前くらいに復帰させていただいたんですけど、海里の心境がわかる部分がセリフの中にもちょこちょこあったりしたので、自分自身の人生を通して演じられる部分もありましたね。1度芸能界を辞めているという(共通点に)親近感が沸きました」と感慨深げに語りつつも、「ただ僕はスキャンダルで辞めたわけではないので(笑)」とコメントして会場を沸かせていた。