ダイジョブ・グローバルリクルーティングは12月27日、2017年11月末時点のグローバル転職求人倍率を発表した。同調査における転職求人倍率は、ビジネスレベル以上の複数言語を条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの。

  • ダイジョブ・グローバルリクルーティング「グローバル転職求人倍率(業種別)」

    グローバル転職求人倍率(業種別)

2017年11月のグローバル転職求人倍率は、前月比0.63pt増の2.18倍に上昇し、2013年8月の調査開始以来、過去最高を記録。企業の求人はほぼ横ばいに推移した一方、求職者数の減少が倍率を押し上げる結果となった。

業種別に見ると、「電気・ガス・熱供給・水道業」」(求人倍率13.00倍、前月比±0pt)、「農林水産・鉱業」(同6.00倍、同+2.86pt)、「製造業」(同5.24倍、同+1.53pt)がTOP3に。12業種のうち、「製造業」「卸売業小売業」「宿泊業飲食サービス業」「金融業保険業」「情報通信業」「サービス業」「農林水産・鉱業」の7業種で求人倍率が上昇した。

求人数は「宿泊業、飲食サービス業」「情報通信業」の2業種で前月より増加し、特に「情報通信業」では、前月から33.3%増と大きく伸長。依然としてIT関連業界における採用難が続いており、採用意欲が衰える気配はないという。

  • ダイジョブ・グローバルリクルーティング「グローバル転職求人倍率(職種別)」

    グローバル転職求人倍率(職種別)

職種別のTOP3は、「マーケティング/PR」(同8.21倍、同+4.74pt)、「財務/会計」(同6.13倍、同+1.97pt)、「クリエイティブ(インターネット関連)」(同6.00倍、同+4.75pt)。求人数は、「IT技術系」(前月比+12.3%)で引き続き上昇傾向にあるほか、「総務/人事/法務」(同+16.8%)が今年最高値を更新するなど、各社で人材の獲得に苦慮している様子がうかがえた。