AIスタートアップのグリッドと伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月25日、データプレパレーションアウトソーシング事業で業務提携を行うことを発表した。同提携を基にCTCは同日よりデータプレパレーションアウトソースサービスの提供を開始する。

データプレパレーションとは、AIに画像を学習させる際に使用する「教師データ」作成のための工程。画像分析に必要とされる様々な非定型データを収集・整形して、AIサービスを短期間で提供するために必要だ。

  • AI開発ライフサイクル

    AI開発ライフサイクル

グリッドは、インドネシアに拠点を構え、現地でAI人材の育成とデータプレパレーションのアウトソース事業を展開。CTCはグリッドが持つAIの知見やリソースを活用し、データプレパレーションのアウトソースサービス「tag.ai(タグ・エーアイ)」の提供を通じてAI分野での多角的な事業展開をはかっていく。

グリッドのインドネシア拠点の専門知識を有する人材が対応することで、従来よりも短期間・低コストを実現できるという。また、グリッドとCTCからブリッジエンジニアをインドネシアに派遣し、細かなチェックを行うことで、納品データの品質向上に対応し、実用可能な精度の高いAIサービスを構築するためのサポートを実施する。さらに、グリッドが独自開発したデータ加工ツールを使用することで、業種ごとに求められるデータの特徴をとらえて多種多様な教師データを作成し、利用用途に応じたプレパレーションサービスを提供していく。