女優の長澤まさみが、来年4月スタートのフジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(毎週月曜21:00~)に主演することが13日、分かった。『プロポーズ大作戦』以来、11年ぶりの月9主演となる。

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『コンフィデンスマンJP』主演の長澤まさみ=フジテレビ提供

このドラマの題材は、信用詐欺、取り込み詐欺師、さらには、だましだまされ二転三転するストーリーのジャンルを意味する「コンゲーム」。一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子、ボクちゃん、リチャードという3人の信用詐欺師(コンフィデンスマン)たちが、金融、不動産、美術、芸能、美容など、毎回さまざまな業界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる、痛快エンタテインメントコメディとなる。

長澤が演じるのは、主人公のダー子。天才的な知能と抜群の集中力で、どんな難解な専門知識も短期間でマスターできる才能を持ちながら、無軌道な性格な上に天然、さらにいい加減で詰めが甘く、その不完全さゆえにどこか憎めない女性で、男性を誘惑する"ハニートラップ"を好んで使おうとするものの、「お前のハニートラップは、エロババアに襲われるようで怖い」と、いつもボクちゃんに制止されてしまうというキャラクターだ。

そのボクちゃん役を演じるのは、月9初出演となる東出昌大。地道にまっとうに生きていきたいと心の底から願っているものの、結局いつもダー子に丸め込まれてしまう。そして、百戦錬磨のコンフィデンスマン・リチャードを演じるベテランの小日向文世が脇を固める。

脚本を担当するのは、『リーガルハイ』(フジ)シリーズや、今年公開の映画『ミックス。』を手掛けてきた古沢良太氏。連ドラを描くのは、東出の妻・杏が主演した『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジ)以来3年ぶりで、「毎回、さまざまな業界を舞台にお金持ちを華やかに壮大にだます、連ドラのスケールを超えた一話完結モノで、作るの大変です。面白くなることは間違いないと思いますが、目下の心配は、スタッフ・キャストが倒れないかということと、四六時中人をだますことばかり考えている自分の今後の人生への悪影響です」と話す。

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    (左から)東出昌大、長澤まさみ、小日向文世=同

そんな古沢脚本ドラマ初出演となる長澤は「テンポがあり、生きたセリフに、登場人物の動きがコミカルで…と、すぐにのめり込みました」と感想。劇中では、キャビンアテンダント、秘書、海外の大物女優など、さまざまな職業人になりすますためのコスプレを披露することになるが、「今までキャラクター的に特徴のある役を演じてみたいと思っていたので、その願いが一気にかなってしまいそうです(笑)」と喜んでいる。

今回の役柄について、長澤は「常に、ふざけてしまうんですが、芯のしっかりとした女性です」と理解。「もし、私のそばにダー子がいても、つかみ所や隙がなさすぎて、友だちにはなれないかもしれません(笑)。話しかけようと思っていたのに、いつの間にか、いなくなっちゃってるみたいな(笑)」と想像した。

一方の東出は「とにかく振り幅の大きいキャラクターで、常識的なようで、実は三人の中で一番ぶっ飛んでいるようにも思います(笑)」とコメント。小日向は「最初にイメージしたのは柔らかいジェントルマンで、藤村俊二さんを思い出しました」と、現在ナレーションを務める『ぶらり途中下車の旅』の先代に思いを馳せた。

企画のフジテレビ・成河広明氏は「『コンフィデンスマンJP』は、今まで見たことのないような連続ドラマをお届けしたい、という思いで創り出された作品です。数年間、脚本の古沢さんと卓球のラリーのように会話を重ね、これだと確信したのが"コンゲーム&コメディー"。とにかく日本のドラマ界の常識を、ことごとく破るようなドラマになることは間違いありません」と自信を語っている。

(C)フジテレビ