アップルが「iMac Pro」を12月14日に発売する。

iMac Proは今年6月にAppleの開発者カンファレンス「WWDC17」の基調講演で開発発表が行われ、年末の発売が予告されていた。iMacはエントリー層から普及帯をカバーするディスプレイ一体型のMacだが、iMac Proはクリエイターや開発者、研究者といったプロユーザーのニーズに応えるワークステーションクラスの性能を持つ。現状のラインナップだと、Mac Proに劣らないデスクトップMacのハイエンド機種と呼べる存在になる。

  • iMac Pro

    本体色はスペースグレイ、ワークステーションクラスの性能を備える「iMac Pro」

筐体デザインは27インチiMacと同じで、ボディカラーにスペースグレイが採用されている。付属のMagic Keyboard (テンキー付き)やMagic Mouse 2、Lightningケーブルもボディと同色になる。

CPUはIntelのXeonプロセッサで、8コア、10コアのほか、18コアも選択可能。メモリは32GBの2,666MHz DDR4 ECC、オプションで64GBと128GBが用意される。ストレージは最大3GB/sの1TB SSDで、2TBまたは4TBに変更可能。そしてGPUはAMDのRadeon Pro Vega 56グラフィックプロセッサ (8GB HBM2メモリ)、オプションでRadeon Pro Vega 64グラフィックプロセッサ (16GB HBM2メモリ)を選択できる。

ディスプレイは27インチ (5,120×2,880ピクセル)のRetina 5Kディスプレイ。10Gb Ethernet、1080p FaceTime HDカメラ、ステレオスピーカー、マイク、3.5ミリ・ヘッドフォンジャック、USB 3ポート×4、USB-C (Thunderbolt 3)ポート×4、SDXCカードスロットなどを備える。ワイヤレスはWi-Fi (802.11 a/b/g/n/ac)とBluetooth 4.2。WWDC17時点で価格は4,999USドルから (予定)となっていた。

Appleは一部のレビュワーにレビューを許可した模様で、Marques Brownlee氏 (MKBHD)Jonathan Morrison氏などがファーストインプレッションの動画をYouTubeで公開している。Brownlee氏によると、年内に購入できるのは8コア/10コアで18コアは来年初めになる。また、Mac向けのアクセサリーを開発・販売するTwelve SouthがiMac Pro/iMac用の「HiRise Pro」を発売した。

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    iMac/iMac Proの高さを調整できるようにするTwelve Southの「HiRise Pro」