芸歴5年のゆりやんレトリィバァが涙の優勝を決めた『女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)』(日本テレビ系で11日決勝生放送)。そんな中、2位に入った牧野ステテコは、独特の雰囲気で確実に爪痕を残し、副音声の松本人志に最も注目される存在となっていた。

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牧野ステテコ=日本テレビ提供

今回、松本は『M-1グランプリ』や『キングオブコント』のような審査員ではなく、副音声で番組に参加。緊張感から開放された環境で、幼なじみで放送作家の高須光聖氏と、別スタジオで決勝戦を観戦し、時には視聴者からの質問にも回答した。

トップバッターのはなしょーが登場すると、松本は「知らない若手見るとワクワクするよね」と期待をのぞかせ、杵渕はなのコミカルな動きを見て「(FUJIWARAの)原西ばりのキレがある」「この子ええなぁ」とコメント。決勝進出者10組のうち、はなしょーに加え、中村涼子、どんぐりパワーズの3組がワタナベエンターテインメント所属で、「最近ナベプロいいよねぇ。何がいいって面倒見がええわ。最後まで見てくれるわ。吉本みたいにハシゴ外さへんもんね」と、平野ノラ、ブルゾンちえみと立て続けに女芸人がブレイクする社風を評価していた。

しかし、その後、最も松本の注目を浴びることになったのは、別の芸人だった。芸歴13年目の苦労人・牧野ステテコ(浅井企画)。最終決戦のネタ終了後にスタジオとつないだ際、松本は「正直ステテコがちょっと気にはなってるんですよね。もしステテコが優勝したら、この大会今年で終わりだと思う。けど、そんなんもいいんじゃないかっていう魅力がありましたね」と語っていたが、副音声での松本は、牧野が登場してからというものの、彼女が気になって仕方のない存在になっていたのだ。

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久本雅美を彷ふつとさせる表情に、ガリガリの体形という風ぼうの牧野の紹介VTRが流れると、松本は「大丈夫かな。すごい期待してしまうねんけど」「これやばいで。暗闇で光るやつやで」と、その独特の存在感に早くもロックオン。ポールダンサーに扮して勘違いトークを繰り出すネタで、牧野が大股開きになって「あなた、ラッキーね。今一番話題のパワースポット」と発すると、高須氏とともに爆笑した。

松本は、対戦相手の中村涼子に相当な稽古量を想像する一方、牧野には「この雑さがいいっすよね」と対比し、「これ、クソネタやな(笑)。しょうもないクソネタなんやけど…僕はちょっと好きな感じなんですよね」と本音を吐露。「ポールも芸風も軸ぶれまくりやな」とツッコミを入れながら、次の対戦ブロックの押しだしましょう子の紹介VTRに牧野の姿がチラッと映っただけで「あ、ステテコもおる」と、否が応でも気になってしまっていた。

そして、「牧野さん、このまま行ってほしいですね」と期待をかける中、見事勝ち進んだ牧野が最終決戦で同じポールダンサーネタを見せると、机を叩いて大喜び。「ポールいる? なんで衣装チェンジしたのか分からない。謎がいっぱいあるよね」と、次々に"なぜ"浮かび上がる中毒状態に入り、牧野が他の芸人と並んでポールを持っているだけで「ステテコの棒の長さも絶妙やろ?(笑)」とハマっていた。

結果は、1位のゆりやんにダブルスコアをつけられてしまったが、見事2位にランクイン。MCとの不思議なやり取りも含めて確実に爪痕を残しており、今後の活躍に注目だ。

ちなみに、副音声では、松本と高須氏が、MC・間宮祥太朗のネタ前に両手で作る"Wポーズ"の出来具合で毎回ひと盛り上がり。「今の良かった」「さっきのほうが良かったな」「だんだん慣れてきたよね」と、ポーズを見せるたびに細かくチェックして、キャッキャキャッキャと楽しんでいた。

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『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝戦・結果

●ファーストラウンド
はなしょー(116票) vs ニッチェ(285票)
アジアン(300票) vs 紺野ぶるま(101票)
中村涼子(190票) vs 牧野ステテコ(211票)
まとばゆう(286票) vs 押しだしましょう子(115票)
どんぐりパワーズ(56票) vs ゆりやんレトリィバァ(345票)

●最終決戦
1位:ゆりやんレトリィバァ(201票)
2位:牧野ステテコ(89票)
3位:アジアン(47票)
4位:ニッチェ(33票)
5位:まとばゆう(31票)