東洋紡は12月4日、セラミックコンデンサ市場の拡大に伴い、同コンデンサ用離型フィルムの製造設備を増設することを決定したと発表した。

セラミックコンデンサは、その品質から日本メーカーが市場の50%以上を有するとされる電子部品で、中でも0.6mm×0.3mm以下のハイエンド品の多くが日本メーカーの手によって製造されているという。同コンデンサ市場は、IoTを中心としたエレクトロニクス市場の成長に併せて拡大が見込まれており、同社も、その流れを受けて、需要の増大に対応することを目的に、敦賀事業所に30億円を投資して加工設備を増設することを決定したという。

なお、増設された加工設備は2019年7月からの製造開始を予定しており、同社では今後、独自技術を生かしたハイエンド品向け離型フィルムの販売を加速させていくことで、2021年までに売上高の倍増を目指すとしている。

  • 東洋紡 敦賀事業所のイメージ

    加工設備が増設される敦賀事業所のイメージ